角田裕毅のクラッシュは予見できたはず、とRBの僚友リカルド…ハンガロリンクの問題点を指摘
F1ハンガリーGPの予選Q3で発生した角田裕毅のクラッシュについてRBの僚友ダニエル・リカルドは、ハンガロリンクのターン5の外側のレイアウトに起因するものとの見方を示し、主催者は事前に予見できたはずだと示唆した。
Q3に進んだ角田裕毅はターン5の出口でアウト側に飛び出し、芝生とフロアが触れて車体が持ち上がりバリアに激突。ドライバーに怪我はなかったが、クルマは大破しており、パルクフェルメ規定違反によるピットレーンスタートが懸念される。
チームメイトの事故について、米RACERによるとリカルドは「木曜日にコースを下見した何人かが、ターン5のコースの端が(その外側の縁石と芝生より)かなり低くなっているのを見つけたんだ」と説明した。
「もしそこでホイールを落としてしまったら、文字通りスケートボードのように滑走してしまうだろうって思ったんだけど、まさにその通りになった」
「あのコーナーはミスを犯す余地がない。大きなクラッシュだった。無事にコックピットから出る姿を見たから彼は大丈夫だと思うけど、クルマの方は完全に破壊されていた」
事故が発生した場所は本大会に向けて改修が行われていた。ターン5の出口左側の縁石の奥、コースの脇には2.5m幅の芝が設置された。
リカルドは「彼らが用意したランオフエリアは決して好ましいものではないと思う」と付け加え、次のように続けた。
「あれはQ3だった。僕らはプッシュしている。ユーキを擁護するわけじゃないけど、あのコーナーは本当にミスの余地がない。タイヤを落とすとゲームオーバーだ。だからああなってしまった」
この事故について角田裕毅は「少しプッシュし過ぎて壁にぶつかってしまいました」と振り返り、自身のミスによるものであったと認めた。