角田裕毅、2025年RB残留が正式決定!5年目のF1へ「驚異的」な成長を評価するメキーズ代表
ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームは2024年6月9日(土)、F1第9戦カナダGPの予選開始を直後に控え、角田裕毅が2025年もチームに残留すると発表した。契約年数は明らかにされていない。
24歳の日本人ドライバーは過去4シーズンに渡って伊ファエンツァのチームでキャリアを過ごし、天性のスピードに加えて今季はキング・オブ・ミッドフィールド足るドライバーズ・ランキング10位につけるなど、高い一貫性と優れたパフォーマンスを発揮し続けており、F1での5シーズン目が約束された事は驚くべきものではない。
契約発表に際して角田裕毅は「Visa Cash App RBに残留することが決まって本当に嬉しく思います。シーズンの早い段階で将来が決まるのは良い気分です。僕のキャリアにおいて重要な役割を果たし、今後もサポートし続けてくれるレッドブルとホンダの皆さんに感謝したいと思います」と語った。
「大きな開発プロジェクトが控えているこのチームの一員としてキャリアを続けられる事になり楽しみです。これまでの努力を評価して頂けたこと、そして僕を信じて更なる前進に貢献できるとチームが信じてくれていることを嬉しく思います」
「今シーズンの僕らは既に明らかに進歩を遂げていて、それが常にベストを尽くそうというモチベーションに繋がっています。今後もVCARBと共にそれを続けていきます」
「今は残りのシーズンに集中し、できるだけ多くのポイントを持ち帰り、チームと共に成長し、来年さらに良い成績を残すための基盤を築いていく事を目指します」
角田裕毅についてチーム代表を務めるローラン・メキーズは「彼が今年成し遂げたステップアップは、まさに驚異的だ。レースを重ねるごとに我々を驚かせ続けている。彼の生まれ持ったスピードに疑いはないが、これに一層成熟したアプローチが加わったことで、非常に速く安定したパフォーマンスを発揮し、優れたチームプレーヤーになった」と語った。
「我々はお互いが何を必要としているのかについて理解を深めて続けており、ドライバーであるユーキとチームとしてのVisa Cash App RBは共に進化している。我々は同じ野心を共有しており、共に歩み続けるに十分な理由がある。彼にはまだまだ多くの可能性がある」
CEOを務めるピーター・バイエルはパフォーマンスだけでなく角田裕毅の人柄にも触れ、契約更新を喜んだ。
「『成功を収めているチームを決して変えるべきではない」という格言があるが、ユーキが我々の将来の一員である事を発表でき嬉しく思う」とバイエルは語る。
「彼の魅力的な人柄は世界中のファンに人気があり、コースの内外を問わず価値ある人材だ」
角田裕毅の来季のチームメイトは現時点で未定だ。
ダニエル・リカルドは中国で好調な週末を過ごし、マイアミのスプリントでは4位フィニッシュを飾ったものの、それ以外は一貫して角田裕毅に遅れを取り続けており、来季契約に向けた説得力のあるパフォーマンスを発揮できていない。
レッドブルは、2025年にF1シートを与えない限りリザーブ・ドライバーのリアム・ローソンを失う状況にあると明かしており、リカルドにとっての最大のライバルが22歳のニュージーランド人ドライバーである事に疑いはない。