2025年レッドブルF1候補、角田裕毅とペレスを挙げるヘルムート・マルコ…サマーブレイク前に決定へ
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは2025年のレッドブルの候補としてセルジオ・ペレスが最有力と認めつつも、これと並び角田裕毅(RBフォーミュラ1)も選択肢だと認めた。
イモラでの成績は今一つだったが、ペレスは2022年に優勝を果たしたモナコで再び存在感を示そうとしており、以降のシーズンで結果を残し、エミリア・ロマーニャGPでの不振が例外的なものであったと証明すれば残留の可能性は大きく高まる事になりそうだ。
第8戦モナコGPの開幕を前に公開されたオーストリア紙クライネ・ツァイトゥンとのインタビューの中でマルコは、2025年シーズンに向けてペレスがマックス・フェルスタッペンのチームメイト最有力候補であることを明らかにした。
「まだ交渉の最中だが、依然としてチェコが我々の第一オプションだ。夏休み前にはこの件について明確にしたいが、我々は決してプレッシャーを感じていない」とマルコは語った。
今シーズンの開幕に先立っては、ペレスと並びダニエル・リカルドがレッドブルの2番目のシート争いの候補と目されていたが、少なくともイモラでの第7戦まではチームメイトの角田裕毅に大きく引き離されており、最近では昇格が囁かれる事も少なくなった。
角田裕毅はこれまでの7戦で5度の予選Q3進出を果たし、スプリントを含めた5度の入賞によりチームの総獲得ポイントの75%を稼ぎ出しており、ミッドフィールドの全てのドライバーはおろか、アストンマーチンのランス・ストロールより上位のランキングにつけている。
角田裕毅は仮にレッドブルが自身に興味を示さず、RBを超える「良いオファー」があれば他チームへの移籍を検討するとしているが、マルコはペレスと並び、2025年のレッドブル候補として角田裕毅の名前を挙げた。
角田裕毅についてマルコは「もちろん彼も議論の一部だ」と認め、「彼との契約には幾つかのオプションが含まれており、複数年に渡って繋ぎ止める事ができる」と付け加え、ライバルチームを牽制した。
同じくレッドブルの候補であるカルロス・サインツ(フェラーリ)に関しては、モナコのパドックで突如、ウィリアムズとの噂が囁かれ始めたが、レッドブルがペレスとの契約延長を選択した場合、メルセデス移籍の可能性が潰えたとされるだけにアウディの手を取る可能性が高いと思われる。