メディア対応する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年5月23日(木)F1モナコGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅、レッドブルの”無関心”と「良いオファー」がもたらす他チームへの移籍の可能性

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レッドブルがマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして自身に興味を示さず、またRBよりも「良いオファー」があるのであれば、2025年に向けてライバルチームへの移籍を検討すると角田裕毅が認めた。

角田裕毅はデビュー以来、常に単年の契約更新によって最高峰の舞台に留まってきた。現行契約も2024年末までの1シーズンの延長で、フェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスらと並び、2025年以降のキャリアが決まっていない。

F1での4シーズン目は更なる一貫性と高いレベルのパフォーマンスを見せており、同じVCARB 01をドライブするダニエル・リカルドが1度に留まる一方、今季7戦を終えて5度の予選Q3進出を果たし、スプリントを含めた5度の入賞によりチームの総獲得ポイントの75%を稼ぎ出している。

この活躍にも関わらず、レッドブルは角田裕毅の起用に消極的と見られており、グリッド上に残るシートに魅力的な選択肢はさほどなく、オファーさえあれば角田裕毅がファエンツァのチームで5シーズン目を迎える可能性は高い。

第8戦モナコGPの開幕を翌日に控えたモンテカルロで来季の計画を巡る現状について問われた角田裕毅は「今のところ7位とか8位を争っている状況ですし、今のところVCARBには本当に満足しています」と語った。

「それに恐らく現時点でトップチーム(のシート)はほぼ埋まっているように見えますし、僕らのチームは少なくとも中団では最強だと思います。どうなるか様子を見守ります」

「レッドブルに所属しているドライバーであれば尚更、レッドブルを目指すものですが、仮に彼らが僕を求めていない、あるいは僕がシートに値しないと考えており、もしVCARBやレッドブルより良いオファーがいただけるのであれば、それを検討します」

RBおよびレッドブルにパワーユニットを供給する、角田裕毅の支援者でもあるホンダは2026年よりアストンマーチンとタッグを組む。

角田裕毅にとってはホンダ・ワークス体制によってチャンピオンシップ制覇を目指す英国シルバーストンのチームも魅力的なオプションとなり得るが、フェルナンド・アロンソは先日、複数年の契約更新を締結したばかりであり、チームオーナーの息子、ランス・ストロールがチームを追われる可能性も乏しく、そこに空きはないように見える。

角田裕毅は自身をF1へと導いてくれたレッドブルに対する忠誠心を認めながらも、アストンへの将来的な移籍も視野に入れている事を認めた。

「レッドブルには大いに忠誠心を持っています。彼らがいなければ、僕はこの場にいなかったでしょう。もちろんホンダにも同じ事が言えます」と角田裕毅は語る。

「ホンダに関して言えばアストンマーチンも考えられますが、アストンのシートは2人のドライバーの手の内にあります」

「なので(自身の将来については)かなりオープンではありますが、今のところVCARBに満足しています」

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