ピットレーンからガレージに戻される角田裕毅の22号車VCARB 01、2024年5月17日(金) F1エミリア・ロマーニャGP プラクティス(イモラ・サーキット)
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F1エミリア・ロマーニャ 2024 PU投入状況:”リスク懸念”でルクレールが早くも3基目、角田裕毅を含むホンダ勢降格リーチ

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国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPにおけるドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

シーズン18戦を残してシャルル・ルクレール(フェラーリ)が早くも3基目のICE(内燃エンジン)を開封した。2024年シーズンは24戦が計画されているため、ICEを含む主要コンポーネントは単純計算で1基あたり6戦を消化する必要がある。

Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
マックス・フェルスタッペン 2
セルジオ・ペレス 2
シャルル・ルクレール 3 3 3 3 4
エステバン・オコン 4
ローガン・サージェント 2 2 2 2 2
ダニエル・リカルド 2 2
角田裕毅 2 2
ケビン・マグヌッセン 2 2 2 2 3
ニコ・ヒュルケンベルグ 2 2 2 2 3

ルクレールの3基目交換について、マラネロのシャシー部門を率いるエンリコ・カルディーレは「マイアミ後の分析結果が通常の結果と完全に一致しなかったため、エンジンをダイナモテストで追加試験することできず、万が一のリスクを避けるためにそのエンジンを使わなかった」と説明した。

フェラーリはイモラに大幅なアップグレードを持ち込んだ。エンジントラブルにより走行時間を失う事になれば、新しいパッケージからパフォーマンスを引き出す事が一層、難しくなる。マイアミで使われた懸念のエンジンは、次戦モナコGPで再利用される予定だ。

関連があるのかどうかは分からないが、カルロス・サインツはイモラでの予選後に、クルマに幾つかの問題が見つかったとして、その一つがエンジンだと明かしている

角田裕毅(RBフォーミュラ1)を含むホンダRBPT搭載の全4台は2基目のCEを開封した。残り18戦を通してもう1基、新たなCEを使うと降格ペナルティが科せられる。

V6ハイブリッド・ターボ導入11年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが年間に各4基まで、CE及びESが各2基まで、そしてエキゾーストが年間8セットまでに制限されており、超過した場合はグリッド降格ペナルティが科される。

F1エミリア・ロマーニャGP:パワーユニット通季投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
RB ホンダRBPT M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 2 3
S.ペレスPER 2 2 2 2 1 2 3
メルセデス G.ラッセルRUS 2 2 2 2 1 1 2
L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 1 1 2
フェラーリ C.ルクレールLEC 3 3 3 3 1 1 4
C.サインツSAI 2 2 2 2 1 1 3
マクラーレン・メルセデス O.ピアストリPIA 2 2 2 2 1 1 2
L.ノリスNOR 2 2 2 2 2 2 2
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 1 1 2
F.アロンソALO 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー E.オコンOCN 2 2 2 2 1 2 4
P.ガスリーGAS 2 2 2 2 2 2 3
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 2 2 2 2 2 2 2
L.サージャントSAR 2 2 2 2 2 2 2
RB ホンダRBPT D.リカルドRIC 2 2 2 2 2 2 3
角田裕毅TSU 2 2 2 2 2 2 3
ザウバー・フェラーリ V.ボッタスBOT 2 2 2 2 1 2 2
周冠宇ZHO 2 2 2 2 1 1 2
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 2 2 2 2 1 1 3
N.ヒュルケンベルグHUL 2 2 2 2 1 1 3

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