角田裕毅、”苛立ち”の今季最上7番手!フェルスタッペンが反撃の7戦連続PP / F1エミリア・ロマーニャGP 2024 《予選》結果と詳報
2024年シーズンのFIA-F1世界選手権7戦エミリア・ロマーニャGP予選が5月18日(土)にイモラ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペンが1分14秒746をマーク。開幕7戦連続となるポールポジションを獲得した。
角田裕毅(RBフォーミュラ1)は3番手でQ2突破を果たすと、最終Q3では7番手をマーク。ルイス・ハミルトン(メルセデス)を1000分の39秒差で8番手に退け、今季予選最上位記録を更新した。
ただ、最後のフライング・ラップは第2・3セクターで遅れを取り、自己ベストを塗り替えるに至らなかった。レースエンジニアのマッティア・スピーニから無線を通してリザルトが伝えられると角田裕毅は、フラストレーションを爆発させると共に、謝罪を口にした。
母国レースのRBはダニエル・リカルドがニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を抑えて9番手を刻み、今シーズン初となるダブルQ3進出を果たした。
ペースとバランスに大苦戦し、初日FP2を7番手で終えたフェルスタッペンだが、レッドブルは2日目に向けてセットアップを変更。これが功を奏し、チャンピオンシップ・リーダーは全ての予選ラウンドでトップタイムを刻んだが、トップ3のギャップは僅か1000分の91秒と、マクラーレン勢とのポール争いは熾烈を極めた。
オスカー・ピアストリはフェルスタッペンに1000分の74秒届かなかったが、それでも僚友ランド・ノリスを1000分の17秒差で退け2番手を獲得した。ただ、Q1でケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を「不必要に妨害」したとして、3グリッド降格ペナルティが科せられた。
レッドブル型の上下反転ダクトを含む今季初のメジャーアップグレードを持ち込んだフェラーリ勢はポール争いの蚊帳の外に置かれ、シャルル・ルクレールが4番手、カルロス・サインツが5番手に甘んじたが、それでもジョージ・ラッセル(メルセデス)を1000分の1秒差で6番手に抑えた。
予選Q1:アロンソがまさかの敗退
現地5月18日にイモラ・サーキットで行われた決勝のスタートグリッドを決する争いは気温27℃、路面42℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC3、ミディアム(黄色)にC4、ソフト(赤色)にC5コンパウンドを持ち込んだ。
エントリーした全20台で争われる18分間の予選第一ラウンドのQ1では、興味深いことにフェラーリ勢がミディアムタイヤでQ1突破を決め、ソフトを1セットに抑えたフェルスタッペンがトップ通過を果たした。
ハミルトンは1000分の22秒差でバルテリ・ボッタス(ザウバー)を抑え、辛うじてQ2進出を果たした。
角田裕毅は新品ソフトを2セット投じて4番手をマーク。リカルドは角田裕毅から0.166秒遅れの9番手を刻んだ。
FP3でクラッシュを喫したフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、ギリギリでクルマの修復を終えてコースインしたものの、芝生にホイールを落としてコントロールを失い、ノックアウト・ゾーンに沈んだままガレージにクルマを入れた。
ただ、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)のベストラップが抹消されたため、最下位は逃れた。
ヒュルケンベルグは驚きの3番手を刻んだが、チームメイトのマグヌッセンはフライング・ラップでピアストリに前を塞がれ18番手に終わった。
予選Q2:ペレス、リカルドに及ばず
5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、再びフェルスタッペンがソフトを1セットに抑えてトップタイムを記録し、同じく1セットに抑えた角田裕毅がルクレールに1000分の30秒差の3番手でQ3に駒を進めた。
リカルドは1000分の15秒差で10番手をマーク。RBは今季初のダブルQ3進出を果たした。
ペレスはアルタ・シケインで激しく縁石に乗り上げ4輪が宙に浮き、リカルドに及ばず11番手でノックアウトした。
決勝レースは日本時間5月19日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,909mのイモラ・サーキットを63周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP予選リザルト
Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
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1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:15.762 | 1:15.176 | 1:14.746 | 18 |
2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:15.940 | 1:15.407 | 1:14.820 | 15 |
3 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:15.915 | 1:15.371 | 1:14.837 | 19 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:15.823 | 1:15.328 | 1:14.970 | 21 |
5 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:16.015 | 1:15.512 | 1:15.233 | 20 |
6 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:16.107 | 1:15.671 | 1:15.234 | 18 |
7 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:15.894 | 1:15.358 | 1:15.465 | 15 |
8 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:16.604 | 1:15.677 | 1:15.504 | 20 |
9 | 3 | リカルド | RB ホンダRBPT | 1:16.060 | 1:15.691 | 1:15.674 | 15 |
10 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:15.841 | 1:15.569 | 1:15.980 | 21 |
11 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:16.404 | 1:15.706 | 10 | |
12 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:16.361 | 1:15.906 | 15 | |
13 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:16.458 | 1:15.992 | 15 | |
14 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:16.524 | 1:16.200 | 12 | |
15 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:16.015 | 1:16.381 | 14 | |
16 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:16.626 | 6 | ||
17 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1:16.834 | 9 | ||
18 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:16.854 | 8 | ||
19 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:16.917 | 7 | ||
RT | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 8 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 27℃ |
路面温度 | 42℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1エミリア・ロマーニャGP |
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セッション種別 | 予選 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | イモラ・サーキット |
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設立 | 1953年 |
全長 | 4909m |
コーナー数 | 21 |
周回方向 | 反時計回り |