角田裕毅、笑みなく「もっと期待していた」見据えるは更に上…悔しい今季ベストを経て決勝へ
5月18日のF1エミリア・ロマーニャGP公式予選で2024年シーズンの予選ベストとなる7番手を刻んだ角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、それ以上を期待していたとして、結果に満足していないと明かした。
ソフトタイヤ1セットのみでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ3番手でQ2突破を果たした角田裕毅は、最終Q3でルイス・ハミルトン(メルセデス)を1000分の39秒差で退け今季予選最上位となる7番手を記録したものの、最終ラップは第2・3セクターで遅れを取り、自己ベストを塗り替えるには至らなかった。
レースエンジニアのマッティア・スピーニから無線を通してリザルトが伝えられると角田裕毅は、放送禁止用語を交えてフラストレーションを文字通り爆発させると共に、申し訳ないと口にした。
Q2を終えた段階でポールポジション争いの候補であった事を思えば無理もない。常に高みを求め、現状に満足しないメンタリティは、トップドライバーに欠かせぬ要素の一つだ。
予選を経て、Q2での上位ラップを含め、またも素晴らしい結果だったと声をかけられた角田裕毅は「正直に言うとQ3にはもっと期待していました。全てをまとめ切れたわけではないので、あまり満足していません」と笑みなく返した。
「それまではかなり良かったと思います。初めてQ2を1セットで通過できたので、その点に関しては間違いなくポジティブですし、全体的に今週末はかなり堅調に過ごせているので、明日のレースも力強い結果で終えられればと思っています」
RBチームは本拠からほど近いイモラでトップ5の牙城を切り崩すパフォーマンスを発揮。僚友ダニエル・リカルドも9番手を刻み、ファエンツァのチームは今シーズン初のダブルQ3進出を果たした。
好調の理由は何処にあるのか? そう尋ねられた角田裕毅は「正直に言うと、これほどのパフォーマンスは僕らの誰も期待していなかったと思います」と答えた。
「ただ、多くの人たちが懸命にクルマの開発に取り組んでくれていて、その途方もない努力が報われているのだと思います。なので僕としては兎に角、クルマからパフォーマンスを引き出すことに集中し続けるだけです」
「今のところチームの雰囲気も良いので、この調子でいきたいですね」
角田裕毅は日曜のレースで、2022年の前回大会に続く2大会連続、前戦マイアミに続く2戦連続の7位入賞、そして今季5回目(スプリント含む)のポイント獲得に臨む。
2024年F1エミリア・ロマーニャGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が逆境を覆してのポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリ、3番手にランド・ノリスと、マクラーレンがこれに続く結果となった。
決勝レースは日本時間5月19日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,909mのイモラ・サーキットを63周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。