FP3に先立ち行われたファンステージ上で自撮りするRBのダニエル・リカルドと角田裕毅、2024年5月17日(金) F1エミリア・ロマーニャGP
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角田裕毅の”イモラ快進撃”の裏に「コソ練」あり、とリカルド

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イモラ・サーキットで快進撃を続けるチームメイトの角田裕毅についてダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、”地元”のアドバンテージを利用した「コソ練」が功を奏しているとしつつも、その仕事ぶりを素直に評価した。

赤旗の影響でソフトタイヤでのフライング・ラップを逃したFP3を除き、角田裕毅は週末を通してリカルドを圧倒しており、予選では最終7番手に留まったものの、Q2ではセンセーショナルな3番手タイムを刻んだ。

イモラは角田裕毅の住まいから15kmほどの場所にあり、本人はエミリア・ロマーニャGPを「第二の母国レース」と呼ぶ。角田裕毅の印象的な走りについてリカルドは、コースに精通している事が背景にあると指摘した。

「ユーキは週末を通して本当に良い走りをしてると思う。ホームコースのアドバンテージがあるんだよ。彼が言うには毎日ここで走っているみたいだからね!」とリカルドは笑う。

「分からないけど、コソ練をしてるとか何とかって話だ! でも、彼は良い仕事をしたと思うよ」

予選に向けてガレージで準備をするダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)とリアム・ローソン、2024年5月18日(土) F1エミリア・ロマーニャGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選に向けてガレージで準備をするダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)とリアム・ローソン、2024年5月18日(土) F1エミリア・ロマーニャGP予選

角田裕毅ほどではなかったが、リカルドもまた堅実な結果を残した。セルジオ・ペレス(レッドブル)を1000分の25秒差で抑えてQ2突破を果たすと、Q3ではニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を退け9番グリッドを持ち帰った。

今シーズン初のQ3進出について問われたリカルドは、目を丸くして「おっと、、初めて?スプリント予選は入るの?それとも入らないの?」と聞き返した。

「そうか、初めてか。OK!満足してるよ。2台揃ってQ3に進めたわけで、チームとして満足できる結果になったと思う」

「僕自身に関して言えば、もちろん、まだ十分とは言えないし、少しばかり苦労していたけど、それでもまぁ、前進したと思う」

「ユーキの方は昨日のFP1の最初のラップからクルマにかなり満足していたけど、僕の方はあちこちでタイムを探し続けるような状況だった」

「正直に言えば、最初のセクターにかなり手こずっていたんだ。幾らか改善できたけど、引き続き取り組んでいかなきゃならない。でもラップの残りの部分については満足してる。いい感じだった」


2024年F1エミリア・ロマーニャGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が逆境を覆してのポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリ、3番手にランド・ノリスと、マクラーレンがこれに続く結果となった。

決勝レースは日本時間5月19日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,909mのイモラ・サーキットを63周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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