フェルスタッペンの43戦連続完走に終止符を打ったトラブル…スタート時からブレーキ作動
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の43戦連続完走記録に終止符を打ったブレーキトラブルは、フォーメーションラップを経てグリッドに着き、スタートした段階から発生していた。
ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はF1オーストラリアGPの決勝2周目にカルロス・サインツ(フェラーリ)に追い抜きを許し、右リアブレーキから白煙と炎が上がると4周目にクルマをガレージに入れた。
早々のリタイヤを経てフェルスタッペンは、トラブルの詳細について「現段階でデータから分かっているのは、スタートと同時に右リアブレーキが作動したって事だ。これがダメージに繋がった」と説明した。
「悪化していく一方だった。ハンドブレーキを掛けた状態でドライブするようなものだった」
「そのせいで、幾つかのコーナーでクルマは本当に奇妙な感じだった。兎に角、カクカクしていたんだ」
「フォーメーションラップでは、クルマが本当にキマっている感じで満足していたんだけど、ブレーキが掛かってる状態じゃどうしようもないよね」
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「ブレーキのトラブルだった。レースがスタートしてから発生したように思う。マックスはハンドブレーキが作動しているようだと表現していた」と振り返る。
「結果的にどんどん熱が発生し、最終的に炎が上がった」
「クルマのダメージを調べ、何が原因なのかを突き止めるつもりだ」
「リタイヤによってクルマを降りる時、ドライバーは常にフラストレーションを感じるものだ。彼はチームに対して本当に寛大でありつづけてきた。あのリタイヤは誰にとっても同じように痛い。それから学び、原因を理解することが重要だ」
「あのようなリタイヤがあったにも関わらず、3レースを終えてなお彼はチャンピオンシップをリードしている。これは驚くべきことだ。今日は多くの教訓を学んだ」
フェルスタッペンが最後にリタイヤしたのは奇しくも、同じアルバート・パーク・サーキットで行われた2022年のオーストラリアGPだった。
2024年F1第3戦オーストラリアGPの決勝は、2番グリッドからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算3勝目を上げ、2位にシャルル・ルクレールが続いた事でスクーデリア・フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。
鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは4月5日のフリー走行1で幕を開ける。