角田裕毅、決勝前危険行為でレース後5秒懲罰…F1サウジ15位降格 見落とし謝罪
F1サウジアラビアGPのスチュワードは3月9日(土)の決勝レースを経て、レース前に危険行為があったとして角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)に5秒ペナルティを科す決定を下した。
これにより角田裕毅はローガン・サージェント(ウィリアムズ)に14位を奪われ、最終15位に降格した。
ペナルティの原因となったインシデントはレース中ではなくレース前に起きた。ダミーグリッドに着くためのいわゆるレコノサンス・ラップに向けて角田裕毅は、ランド・ノリス(マクラーレン)のすぐ目の前でファストレーンに入った。
The pit lane is open 👉
And we almost had a collision between Tsunoda and Norris 😮#F1 #SaudiArabianGP pic.twitter.com/y0OnECgelP
— Formula 1 (@F1) March 9, 2024
ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は50周に渡って行われたレースのチェッカーを経て、ドライバーおよびチーム代表者の聴取ならびに、映像、チーム無線、オンボード映像を調査のうえ、アンセーフ・リリースがあったと判断。ノリスは接触を避けるために「回避行動を強いられた」と指摘し、F1競技規定第34条14 a)違反に該当すると結論づけた。
同項は「ピットレーン関係者や他のドライバーに危険を及ぼすような方法で、ガレージやピットストップ・ポジションからクルマをリリースしてはならない」と定めている。
スチュワードによると角田裕毅は、ガレージから出るなとのチーム側の合図を見ていなかった。聴聞会の中で角田裕毅は自身の見落としを謝罪した。
アンセーフ・リリースはチーム側が誤って危険なタイミングでピットアウトさせる事により生じるのが一般的で、ドライバーの責任が問われる例は珍しい。
通常であればペナルティポイントが科されるところだが、スチュワードはレースのスタート後ではなくレコノサンス・ラップ中に発生したインシデントである事を考慮し、ペナルティポイントを科さない決定を下した。