F1アブダビGP《決勝》ハイライト動画:角田裕毅の勇姿、シーズンの締めに相応しい刺激的な最終ラップ
2023年シーズンはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のポール・トゥ・ウインで幕を閉じた。全22戦で19勝と、勝率は驚異の86.4%に達した。
6番グリッドから最終F1アブダビGPに臨んだ角田裕毅(アルファタウリ)は、トップ10の中で唯一、1ストップ戦略をやり遂げ、8位入賞で3年目のF1シーズンを締め括った。
コンストラクターズ選手権2位を狙うフェラーリは、シャルル・ルクレールが2位表彰台に上がった一方、カルロス・サインツは16位に終わり、対するメルセデスはジョージ・ラッセルが3位、ルイス・ハミルトンが9位とダブルポイントを獲得。3点及ばず3位に留まった。
決勝:ハイライト動画
2番手スタートのルクレールは、1周目のバックストレートでポールのフェルスタッペンに仕掛けたが、オーバーテイクは叶わなかった。
角田裕毅は最終周でルイス・ハミルトン(メルセデス)の猛攻を受け、ターン9で一旦、前を許したものの、コーナーからの脱出の際にリアを滑らせた7度のF1ワールドチャンピオンをイン側から抜き返し、8位でチェッカーを受けた。
アルファタウリはウィリアムズを逆転してのコンストラクターズ選手権7位獲得とはならなかったが、角田裕毅はキャリア初のラップリードを記録するなど、見事な走りで世界中のファンを魅了。ドライバー・オブ・ザ・デイに選出された。その得票率は実に24.2%と、14.3%で2位となったルクレールを大きく引き離すものだった。
同じく最終周に2番手ルクレールは、5秒ペナルティを受けることが決まっていたセルジオ・ペレス(レッドブル)を意図的に先行させた。後方を走るジョージ・ラッセル(メルセデス)とペレスのタイム差を5秒以上にしようとの試みだった。
結果は1.125秒足りず、ラッセルの獲得ポイントを減らす事はできなかったが、最後の最後まで見どころ満載のレースとなった。