レッドブルに規定違反…ペレス、F1カタールでPL。サインツ欠場
パルクフェルメ規定違反により、セルジオ・ペレス(レッドブル)は2023年10月8日のF1第18戦カタールGPをピットレーンからスタートする。またカルロス・サインツ(フェラーリ)は燃料システムに関するトラブルによりレースを欠場する。
ペレスは前日のスプリントでエステバン・オコン(アルピーヌ)を起点とする多重クラッシュに巻き込まれ、左サイドポッドを中心に大きなダメージを負った。
スプリントのチェッカーを経てレッドブルが11号車RB19の損傷を確認したところ、シャシーの損傷が修復不可能なレベルにある事が判明した。
そこでダメージを負ったシャシーナンバー「01」に代えて、メカニック達は決勝に向けて「02」の組立作業を行った。FIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーは「02」がサードカー禁止規定に違反していると報告を上げた。
スポーティング・レギュレーションはレースウィークにおいて、各チームが保有可能なマシンの数を2台までと定めている。不測の事態に備えてサバイバルセルに側面衝突構造体などの幾つかのパーツを装着しておくことは認められているものの、これを超えて組み立てられたものはサードカー、3台目と見なされ規定違反となる。
バウアーからの報告にも関わらずスチュワードは、サードカー規定違反には該当しないと判断した。「02」がサードカーと見なされる水準にまで組み立てられたのは「01」の解体後・封印後であったと指摘。よって、レッドブルチーム内におけるマシンが2台を超えた事はないと結論づけた。
ただレッドブルは「02」に、今シーズン5基目のICE(内燃エンジン)、ターボ、MGU-H、MGU-K、4基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)を搭載したためパルクフェルメ規定に違反する事となり、これによりピットレーンスタートが命じられた。