アルボン「あんな事故で生き残れるクルマなんてあるわけない」僚友同様ボッタスと接触…ウィリアムズ、F1日本GPでダブルDNF
2023年F1日本GPのスタートから僅か数秒後に発生したバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)との接触事故についてアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は「あんなクラッシュに遭って生き残れるクルマなんてあるわけないよ」と苦笑いを浮かべた。
アルボンはスリーワイドでターン1に向かった3台の中で最もアウト側に位置取っていた。イン側のエステバン・オコン(アルピーヌ)が寄ってきたため、接触を避けるべく中央のボッタスが左にステアリングを切ったところ、C43の左フロントがアルボンの右フロントと衝突した。
ピットストップを余儀なくされたアルボンはダウンフォース不足のマシンで鈴鹿を走り続けたが26周目に断念。クルマをガレージに入れリタイヤした。
「あんなクラッシュに耐えられるクルマなんてあるわけないよ!あれでかなりのダメージを負ってしまい、それでゲームオーバーさ。レースにしがみつけるかどうか頑張ってみたけど駄目だった」とアルボンは振り返る。
「リタイヤしたクルマがかなり多かったから、ステイアウトして状況を見守ろうと思ったんだけど、ダウンフォースがかなりなくなっちゃってね。ちょっと残念だよ」
この日はアルボンを含めて5台がチェッカーフラッグを受けずにレースを終えた。諦めずにレースを続行していればポイントが狙えると考えていたのだろうか?
アルボンは「チェコ(セルジオ・ペレス)を含めてリタイヤが多かったから、アルピーヌ勢の前に留まれるか試すだけのチャンスはあったと思う」と説明する。
「そうだね、ひょっとしたらポイントは可能だったかもしれない。分からないけどね」
僚友ローガン・サージェント(ウィリアムズ)もボッタスとの接触によりガレージにクルマを入れたため、ウィリアムズはWリタイヤという不名誉な結果とともに日本を後する事となった。
車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは、2台共がフロントウイングとフロアにダメージを負っていた事を明かして「本当に悔しい。グローブに戻って体制を立て直し、次のカタールGPに備えたい」と挽回を誓った。
2023年F1第17戦日本GP決勝レースではマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインでレッドブルのコンストラクターズ選手権連覇を決め、2位にランド・ノリス、3位にオスカー・ピアストリが続く結果となった。
ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦カタールGPは10月6日のフリー走行1で幕を開ける。