ピエトロ・フィッティパルディ、F1イギリスGP後にハース「VF-23」でのテストを担当
ピエトロ・フィッティパルディが2023年のF1イギリスGP後にシルバーストン・サーキットで行われるピレリタイヤテストで、ハース「VF-23」での作業を担当する事が発表された。
テスト初日の7月11日(火)はレギュラー・ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンが、26歳のブラジル人ドライバーは12日(水)にステアリングを握る。
2度のF1ワールドチャンピオンにしてインディ500ウィナーでもあるエマーソンを祖父に持つピエトロは2018年以来、5年間に渡ってハースのF1テスト兼リザーブドライバーを務めている。
VF-18とVF-19でのテストを経て、2020年の最終2戦ではロマン・グロージャンの代役としてF1デビューを飾り、昨年はシーズン前後の公式テストに参加した他、メキシコシティとアブダビでのフリー走行でもVF-22をドライブした。
走行経験が豊富とは言え、屈指の高速コース、シルバーストンでF1マシンをドライブするのはフィッティパルディにとって今回が初めてだ。
「F1における最も歴史あるコースの一つだし、まだF1マシンで走った事がないから、今回シルバーストンで再びF1マシンのステアリングを握れる事になって本当に嬉しく思ってる」とフィッティパルディは語る。
「兎に角、チームのために素晴らしい仕事をして、マシン開発の助けになれるよう、できるだけ多くを学びたい。来季のタイヤという事で重要なテストになるだろうし、チームに貢献できる仕事ができればと楽しみにしている」
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「ピエトロのように経験豊富なザーブドライバーはあまりいない。VF-23に関する彼のフィードバックは本当に貴重なものになるだろう」とした上で、「再びあらゆる事態に対応できるようになる」とも述べ、レギュラードライバーに不測の事態が生じた場合の代役要員としての準備の意味合いもあると強調した。
フィッティパルディは今年、IMSAスポーツカー選手権とFIA世界耐久選手権(WEC)の両方に参戦。先日のル・マン24時間レースではLMP2クラスのフロントローを獲得するなど、レースでの活躍を続けている。