残り105分、トヨタ・ガズーレーシングのル・マン24時間レース6連覇の望みは遠のいた。平川亮がアルナージュのバリアに衝突。予定外のピットストップを強いられ、首位フェラーリAFコルセ51号車とのギャップが拡大した。

残り2時間を切った直後、トヨタは8号車のドライバー 交代を行い、最後のランを平川亮に託した。ブレンドン・ハートレーからステアリングを引き継いだ平川亮はフェラーリに対する差をジワジワと詰めていった。

その最中、3ラップ目を迎えたアルナージュへのブレーキング時にリアをロックさせ痛恨のクラッシュ。グラベルに飛び出し、前後のエアロをバリアに打ち付けた。

かろうじてピットに戻り、損傷した車体前後を交換。幸いにもラップダウンは避けられた。依然逆転の可能性はあるものの、15秒のギャップは3分20秒にまで拡大した。

トヨタは夜間のテルトル・ルージュで小林可夢偉がドライブする7号車が玉突き事故に巻き込まれ不運のリタイヤを喫しており、8号車が6連覇の望みを一手に背負っている。

アクシデント発生以前の残り2時間経過時点での順位は以下の通り。