端からインターを履かせていればアロンソはF1モナコで首位に立ったはず、とアストンマーチン
アストンマーチンのマイク・クラック代表はF1モナコGPから5日を経て、最初からインターミディエイトタイヤを履かせていれば、フェルナンド・アロンソがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を交わして首位に立った可能性は非常に高いと認めた。
アロンソは先週末のモンテカルロで2番手を走行していた53周目の終わりにピットイン。周りがインターに履き替える中で唯一、ミディアムを装着してコースに戻ったものの、既に路面は完全にウェットで、その周の終わりに再度のピットストップを強いられ、結果、27.921秒遅れの2位でフィニッシュした。
F1スペインGPのFP1を終えてクラックは「コンピューターシステムによれば、もしインターを履かせていたら十中八九、マックスの前に出ていただろうという事だ」と述べ、その後のデータ分析とシミュレーションによって、アロンソがラップをリードした可能性が非常に高いとの予測結果が出た事を明らかにした。
ただその一方でクラックは「後知恵をフルに働かせればそうかもしれないが、実際に判断を下す際に頼れるのは手持ちのデータのみだ」と強調し、更にはアロンソが首位に立つ事は必ずしも「レースの勝利を意味するわけではない」と指摘した。
アストンがアロンソにミディアムを履かせたのは戦略的観点によるものではなく、単に雨のリスクを読み違えた事によるものだった。
クラックはまた、前戦での経験を踏まえてストラテジストに「アグレッシブ」になるよう促すつもりはあるか?と問われると「アグレッシブというのがギャンブルという意味であれば答えは明らかにノーだ」と答えた。
「我々はギャンブラーではなく、手持ちのあらゆる情報を駆使するデータ駆動型のチームなんだ。だからもしそういう意味であれば、答えは明らかだ」