ルイス・ハミルトン、予選Q2敗退を危惧…アルピーヌ勢らライバルに追いやられトップ10圏外
6月2日(金)に行われた2023 F1第8戦スペインGP初日プラクティスを11番手で終えたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、2日目に向けてパフォーマンスを改善できない場合、予選Q2敗退もあり得るとの考えを示した。
前戦モナコGPで導入されたゼロポッドを排するアップグレード・パッケージの真価が問われるスペインで7度のF1ワールドチャンピオンは、最速を刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から0.642秒遅れの11番手で初日を終えた。
ハミルトンのリザルトは驚くべきことに、アルピーヌ勢に加えてニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)や元チームメイトのバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)にすら先行を許すものだった。
ハミルトンは「大変な一日だった。兎に角、タイヤとデグに苦しめられてしまってね。マシンはただのクルマのようだった」とした上で、ロングランペースは悪くないものの、1ラップペースに課題があると認めた。
予選の見通しについては「今日の僕のペースからすると、トップ10に入るのは難しそうだ。でも、明日に向けて幾らか変化がある事を期待している」と語った。
「5番手以降から僕らの間くらいまでは本当に接近していると思うし、フィールド全体もそうだ。周りの連中の改善は目を見張るものがある」
「オコンを見るとアルピーヌが素晴らしい仕事をした事が分かるし、アストンマーチンはレッドブルのすぐ背後の2番手だし、本当に印象的だった」
「だから簡単にはいかないはずだ。それは間違いない」
僚友ジョージ・ラッセルは8番手と、ハミルトンよりは上のポジションにつけたが、それでも1ラップペースの改善が必要なのは明らかだ。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンによると、FP2でメルセデスは空力負荷レベルの異なる2種類のリアウイングを2台に搭載した。ハミルトンは少ないものを、ラッセルは多いものを使用した。
ショブリンは「これによってタイヤやペースへの影響を理解する上で有益なデータを得る事ができた。バランスという点で、どういったリミテーションがあるかがよく分かったから、明日の朝までにこれらの問題に対する解決策を幾つか考えてみるつもりだ」と語った。
2023年F1スペインGPフリー走行2をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をそれぞれ2番手と3番手に退けた。
3回目のフリー走行は日本時間6月3日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。