F1、スプリント週末に2回の予選を計画…第4戦アゼルバイジャンGPで導入か
F1は現在、スプリントフォーマットが採用される週末に2回の予選を行う計画を立てている。早ければバクー市街地コースで行われる第4戦アゼルバイジャンGPで導入される可能性もありそうだ。
現在のスプリントフォーマットは初日に1回のフリー走行と予選を、2日目に1回のフリー走行とスプリントを行う形式だ。初日の予選はスプリントのグリッドを決するもので、決勝のグリッドはスプリントのレース結果で決定される。
つまり現在のフォーマットでは、スプリントと決勝という2つのレースが連動する形となっているが、以前から両者を完全に独立したイベントとして開催する案が議論されていた。
ハースのギュンター・シュタイナー代表はF1オーストラリアGPのFP2を前に、スプリント・フォーマットの改定について議論している事を明かし、将来的に一つの週末に2回の予選が行われる可能性がある事を明らかにした上で、バクーでの導入が検討されている事を仄めかした。
アゼルバイジャンGPは計6回の開催が計画されている今季スプリントの1回目のイベントだ。
グランプリ | サーキット | 日付 |
---|---|---|
アゼルバイジャンGP | バクー市街地コース | 4月28-30日 |
オーストリアGP | レッドブル・リンク | 6月30-7月2日 |
ベルギーGP | スパ・フランコルシャン | 7月28-30日 |
カタールGP | ロサイル・サーキット | 10月6-8日 |
アメリカGP | COTA | 10月20-22日 |
サンパウロGP | インテルラゴス・サーキット | 11月3-5日 |
まだ決定事項ではないようだが、初日の予選は決勝レース用とし、2日目のFP2を2回目の予選に置き換え、これによってスプリントのグリッドを争う計画とみられる。同時に各予選の開催日が逆のパターン(初日にスプリント用の予選、2日目に本戦用の予選)も検討されているようだ。
言うは易く行うは難し。パルクフェルメやタイヤの供給、そしてレギュレーションの変更など、調整すべき項目も、やるべきタスクも多い。
中国GPの中止により、オーストラリアからアゼルバイジャンまでは約1ヶ月間の長期休みがあるが、タイヤの輸送を含めると、それほど多くの時間が残されているわけではない。
バクーでの導入を逃した場合、次なるスプリントの地は6月30-7月2日のオーストリアGPとなるが、シーズン途中で形式を切り替える事の是非について更なる議論が必要となる事も予想される。