フェルナンド・アロンソ、FIAの対策を疑問視…グリッドボックス中央線追加を受け
F1世界選手権第3戦オーストラリアGPで国際自動車連盟(FIA)がグリッドボックスにセンターラインを追加した事についてフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、的を得た対策とは考えていないようだ。
バーレーンとサウジアラビアでの開幕2戦ではアロンソとエステバン・オコン(アルピーヌ)が相次いでグリッド停止位置違反を犯し、タイムペナルティーが科される事となった。共に規定位置よりも横方向にずれてクルマを止めた事が原因だった。
ドライバー達は、18インチタイヤを履く現行グランドエフェクトカーの視認性の悪さに起因するものだと指摘。アロンソは自身の非を認める一方で「2レースで2回もペナルティが科される状況は少し奇妙だと思う」と意見した。
これを受けてFIAは問題を解決すべく、アルバート・パーク・サーキットのグリッドボックスの幅を20cm拡大すると共に、各ボックスにセンターラインを追加した。
オーストラリアGPの開幕を翌日に控えてアロンソは、これらの変更が問題解決に役立つと思うかと問われると「センターライン? そうは思わない」と疑問視した。
「20cmの拡大は助けになると思うけど、僕らは横を向きながらボックスに近づいていくわけで、前を見ているわけじゃないっていうのが最も大きな要因なんだ」
「僕らは前に出過ぎないようにイエローラインを見る事に注力してる。つまり言ってみれば、ボックスそのものを見ているわけじゃなく、コックピットの横の方を見ているわけだ」
「モナコやイモラと言った幾つかのサーキットでは、クラッシュを避けるために少しばかり横向きでスタートする事になる。そういったレースでどのようにルールが適用されるかについて見てみる必要がある」
「誰だってスタートでペナルティを受けたくはない。思うにFIAも、あまり前に出過ぎない限りはパフォーマンス上の優位性もないし、問題にしたいとは思っていないんじゃないかと思う。今後は何もないといいね」
F1オーストラリアGPは日本時間3月31日(金)10時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。