FIA、F1オーストラリアでグリッド寸法変更…アロンソ及びオコン事件を経て
相次ぐスターティング・グリッド違反を経て国際自動車連盟(FIA)は、F1第3戦オーストラリアGPの舞台、アルバート・パーク・サーキットのグリッドボックス寸法を変更した。
F1ジャーナリストのアンドレアス・ハウプトによると、決勝レースの開始を前に各車が停止すべき位置を定めたグリッドボックスの幅が20cm拡大された。合わせてグリッドの横方向中心に2本のセンターラインが引かれる。
#F1: grid boxes are 20 cm wider here in Melbourne after the incidents with Alonso and Ocon. #AMuS, #AustralianGP pic.twitter.com/mrFyXSRFCa
— Andreas Haupt (@andihaupt1) March 29, 2023
バーレーンとサウジアラビアでの開幕2戦では立て続けにグリッド停止位置違反が発生。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とエステバン・オコン(アルピーヌ)がタイムペナルティーを受けた。
共にグリッドの規定停止位置から横方向にずれてクルマを止めた事が原因だった。
これを受けドライバー達は、18インチタイヤを履くグランドエフェクトカーからの視認性に問題があるとして、ルール適用に関して議論が必要だと訴えた。
GPDA(F1ドライバー組合)のディレクターを務めるジョージ・ラッセル(メルセデス)は、現行マシンの視界性は非常に悪く、コックピットの中からボックスの位置を確認するのは「信じられない位に難しい」と説明した。
また、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はルールの必要性を指摘した上で「兎に角、クルマの中からの視界は悪い。ボックスをはみ出てしまう問題の最たる原因はそこにあると思う」と付け加えた。
セルジオ・ペレス(レッドブル)に至っては、ボックス内に止まれるかどうかは「正直に言って運みたいなところがある」と主張した。