F1オーストリアGP、4年の契約延長で2027年までの開催が決定
現地プロモーターのプロジェクト・シュピールベルク社との間で4年の契約延長が締結され、故ディートリッヒ・マテシッツの忘れ形見とも言うべきレッドブル・リンクでのF1オーストリアGPが少なくとも2027年まで開催されることが決定した。
オーストリアGPはツェルトベクを舞台として1964年に初開催を迎えた。第2回大会以降は、エステルライヒリンク、A1リンク、レッドブルリンクへの改称の歴史を辿るシュピールベルクのサーキットで行われている。
レッドブルリングは、その美しい自然環境と高速コーナーが特徴で、ドライバーやチームからの評価も高い。
ミハエル・シューマッハが優勝を飾った2003年以降はカレンダーから姿を消していたものの、V6ハイブリッド時代の訪れと共に2014年に復帰。以来、何百万人ものファンがサーキットに訪れている。
F1カレンダーは近年、その掲載を巡って各国が激しい競争を繰り広げており、中東を中心に10年以上の超長期契約まで交わされる始末だ。その中にあって今回の契約はオーストリアGPの安定性を保証するものと言える。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは「シュピールベルクの復帰10周年を祝うと共に、今回の更新に関わった全ての利害関係者、特にプロモーターとレッドブルに感謝したい」と語った。
「また、ディートリッヒ・マテシッツへの敬意を表したい。彼がF1にもたらした愛、情熱、ビジョンは、このイベントの継続的成功だけでなく、オーストリアを含む世界中における我々のスポーツに対する途方もない熱意を確実なものとしてくれた」
カレンダー復帰10周年を祝う2023年のF1オーストリアGPは6月30日~7月2日に開催され、2年連続となるF1スプリントが組み込まれる予定だ。