角田裕毅「留まれと言われた」”アンラップ”許可されず周回遅れ、首を傾げるアルファタウリ
F1第21戦サンパウロGPの決勝に挑んだ角田裕毅(アルファタウリ)はペースが上がらず、最終盤のセーフティーカー(SC)導入の際にただ一人、ラップバックを許可されず、1周遅れの17位に終わった。
本来であれば15番グリッドに着く予定であったが、チームは決勝を前にフロアを交換。これは規定で許可された以前のものと同一仕様であったが、フロントウィング/ノーズアッセンブリー、そしてリアウィングが別仕様であったため、またサスペンションのセットアップを変更した事でパルクフェルメ規定違反となり、ピットレーンスタートを命じられた。
この決定についてチーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ユーキは今週末の大半でクルマに苦戦していたため、セットアップを変更してピットレーンからスタートするという難しい決断をした」と説明した。
「これによって感触は良くなったようだが、巻き返してポイント獲得を目指すには十分でなかった」
一時は13番手を走行する場面もあったがペースは上がらず、ミディアム、ソフト、ソフト、ミディアムと続けた3ストップ戦略も功を奏せず、更にはSC再開時にレースコントロールからラップバックが許可されなかったために1周遅れとなる不可解な状況にも見舞われた。
これについてエドルズは「アンラップが許可されなかった理由をハッキリさせなければならないが、ラップダウンしただけでなく青旗が振られる事となり、最終盤のオーバーテイクのチャンスが失われ、僅か17位という結果に終わってしまった」と語った。
アンラップ”許可されず周回遅れ
角田裕毅
決勝: 17位 / グリッド: ピット
レース前のセットアップ変更を経て、クルマは少し改善したように感じましたが、それでもさほど快適というわけではなく、今日もペースが足りませんでした。
通常であればセーフティーカーの際にアンラップできるのですが、今日はその場に留まるよう言われたため巻き返しのチャンスはなく、1周遅れでレースを終える事になりました。
厳しい週末を過ごす事になったので、来週のアブダビでの最終戦を前に、なぜこれほどまでに苦戦したのか突き止める必要があります。
11月13日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2022年F1第21戦サンパウロGPの決勝レースではジョージ・ラッセルがキャリア初優勝を飾り、2位にルイス・ハミルトンが続いた事で、メルセデスが1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とする次戦、今季最終アブダビGPは11月18日のフリー走行1で幕を開ける。