動画:衰え知らぬマリオ・アンドレッティ、”73歳年下”の2013年型マクラーレンF1「MP4-28」を豪快ドライブ
1978年のF1ワールドチャンピオンでインディ500ウィナーでもあるマリオ・アンドレッティが、10月14日(金)~16日(日)にラグナセカ・レースウェイで行われた「ベロシティ・インビテーショナル2022」で初めて近代マクラーレンF1マシンをドライブした。
当初は2014年以降のハイブリッド世代のマクラーレンでの走行が期待されていたが、ジェンソン・バトンとセルジオ・ペレスが駆った最後のメルセデス製V8マシン、2013年型の「MP4-28」が用意された。82歳の生きる伝説にとってそれは、73歳も年下のレースカーだ。
オリジナルは今や懐かしき銀と赤のボーダフォンカラーだが、今季型「MCL36」と同じくパパイヤオレンジとブラックが基調のカラーリングに塗り替えられた。
アンドレッティはラップを経る毎にスピードを上げていき、衰え知らぬその腕前を見せつけたが、それでもヘルメットを脱ぐと相変わらずの競争心をのぞかせた。
RACERとのインタビューの中でアンドレッティは「甘美な経験だった。でももっと速く走れたのは確かだね」と走行を振り返った。
「適切にギアを変える事が何より重要だったのに、ヘルメットがステアリングホイールと重なっていてシフトダウンの数字が見えなかったんだ!」
「幾つかのコーナーでは上手くいっったけど、そうでないコーナーもあった。でも全体としては期待していた通りだった」
「ドライバー的にはスウィートなフィーリングで本当に満足できた。私がキャリアを通して経験したものと比べて、このクルマは兎に角、やるべきことをきっちりとやってくれる印象だった」
今回の走行についてアンドレッティは最後に「スーパーライセンスのためのポイントを獲得するためだよ!」と冗談を飛ばし、このチャンスを与えたマクラーレンのザク・ブラウンCEOに対する感謝の言葉を口にした。