アンドレッティ・グローバルがインディカーや将来的なF1参戦のために2億ドル(約270億円)の予算を投じて建設を計画する新本社のレンダリングイメージ
Courtesy Of ANDRETTI AUTOSPORT

アンドレッティ、巨額を投じて将来的なF1及びインディカーのための新社屋を建設

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アンドレッティ・オートスポーツの親会社であるアンドレッティ・グローバル社は2022年8月22日、インディアナポリス・メトロポリタン空港に隣接する立地に2億ドル(約270億円)規模の予算を投じる新本社建設計画を発表した。

約3万6,421平方メートルという広大な土地に建設される新社屋は、2026年初頭までに地元経済に500人の新規雇用をもたらす見通しで、現在参戦中のインディカーシリーズ、インディライツ、IMSA、そして11番目の新チームとしての参戦が実現した暁にはF1プログラムの本部としての機能をも兼任する事になるものと思われる。

約270億円という投資規模が如何に大きいかは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが着工中の本社費用として見積もられている約2,000万ドル(約26億8,456万円)と比較すると一目瞭然だ。

計画発表に際してはインディアナ州のエリック・J・ホルコム知事やブラッド・チェンバース州商務長官、フィッシャーズ市のスコット・ファドネス市長らが談話を添えるなど、地元当局の全面的なバックアップを強く印象付ける。

新社屋は計画段階にあり、インディアナ州経済開発公社(IEDC)理事会を含む関係機関の承認を経た上で2022年秋に着工する見通しで、フル稼働は2025年を予定する。

アンドレッティ・グローバルは今年2月、F1を統括する国際自動車連盟(FIA)に対して参戦計画書類を提出した。マリオ・アンドレッティは2024年の参戦を希望しており、既にルノー(アルピーヌ)との間でパワーユニット供給契約を結んでいる。

ただ、メルセデスをはじめとする既存チームの多くは分配金希釈の観点から新参者の参戦に否定的で、FIAも自動車メーカーを除く新チームのエントリーに前向きな姿勢を見せていない。