ニック・デ・フリース、2022年10月9日F1日本GP スクーデリア・アルファタウリのホスピタリティにて
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デ・フリース、FP1出走予定がないにも関わらず早くもアルファタウリでシート合わせ!ただしメキシコGPでは…

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2022年シーズン中のFP1出走予定がないにも関わらず、ニック・デ・フリースはイタリア・ファエンツァのファクトリーで早くもアルファタウリのシート合わせを行った。

理想的には角田裕毅のチームメイトとしてデビューする来季までに若適用枠を使ってFP1で経験を積ませたいところだが、チーム代表を務めるフランツ・トストは鈴鹿でその可能性を除外している。

「彼はまだ他のチーム(メルセデス)との契約下にあるため、それはないだろうと思う。アブダビで行われる若手ドライバーテストで彼の姿を見られればと思っている」とトストは説明した。

「今のところニックをFP1で起用する予定はないし、我々はリアム・ローソンをアメリカかメキシコのFP1で走らせることになると思う」

つまり今回のシート合わせはヤス・マリーナ・サーキットでのポストシーズンテストを見据えてのものと考えられるが、オランダ国内の報道によるとデ・フリースは今シーズン中にもう1度、FP1に参加する可能性があるという。

ただしそれはアルファタウリではなく、現在も契約が有効なメルセデスからの参加だ。伝えられるところによると、メキシコGPのFP1でジョージ・ラッセルに代わって再びW13をドライブする見通しだという。

シルバーアローはまだ、シーズン中に最低2回の消化が義務付けられているルーキー起用枠を消化しきっておらず、アメリカGP以降のいずれかの週末のプラクティスで若手に走行機会を与えなければならない。

メルセデスには現在、FIA-F2選手権に参戦するフレデリック・ヴェスティを含む6名のジュニアドライバーがいるが、いずれもFP1での走行には値しないという判断なのだろう。

ピエール・ガスリーの後任にデ・フリースを選んだ理由についてトストはシンプルに「速いからだ」と言い切った。

「2010年と11年だったと思うが彼はカートでヨーロッパ選手権と世界選手権を制し、それによって成功を収めた」

「彼は参戦した全てのカテゴリー、フォーミュラ・ルノー、GP3、フォーミュラ2、そしてフォーミュラE世界選手権でも勝利を収めた。つまり本当に実力のあるドライバーであって、F1に参戦する資格があるドライバーだ」

トストはまた、契約に向けてはデビュー戦入賞を果たしたイタリアGPでの活躍が「大きな役割を果たした」と認めた上で、デ・フリースと同郷のマックス・フェルスタッペンに意見を求める事はなかったと説明した。

「彼は素晴らしいレースを見せ、何のミスも冒さなかった。だから彼を獲得するのは簡単な決断だった」

確かにデ・フリースは「速い」が、彼が持つアルファタウリにとっての魅力的な要素はそればかりではない。

フォーミュラEチャンピオンというばかりでなく、今年はアストンマーチン、メルセデス、ウィリアムズの3チームの最新世代のF1マシンをドライブしており、シミュレーターでの経験も豊富だ。

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