フェルスタッペン傍観、悪夢の母国スタート…メルセデス1-2発進。角田裕毅17番手 / F1オランダGP《FP1》結果とダイジェスト
欧州最終トリプルヘッダーの2戦目、2022年F1世界選手権第15戦オランダGPが9月2日にザントフォールト・サーキットで開幕を迎え、メルセデスが1-2発進を決めた。
ジョージ・ラッセルはソフトタイヤで1分12秒695のベンチマークを記録。0.24秒遅れの2番手にルイス・ハミルトンが続く展開となった。
ただ、メルセデスのみがセッション終盤にタイム計測を行っており、路面コンディションに違いがある事から、見た目ほどのリードはないものと見られる。
F1ワールドチャンピオンとして母国凱旋を果たしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にとっては悪夢のような週末の滑り出しとなった。
開始早々の7周目、ハードタイヤでの走行中にバンクコーナーのターン3を前に失速。コース上で停止した。母国サポーターは唖然とし、グランドスタンドは静まり返った。
原因についてレッドブルは、ギアボックストラブルだと説明した。週末の間にフリー走行は合計3時間しかない。50分ものロスは明らかに大きな痛手だ。
車両回収のために赤旗が振られた。この間にピットレーンを離れたとして、ミック・シューマッハがスチュワードに記録されたが審議が行われる事はなく、ハースは胸をなでおろした。
2台分のプログラムを一手に引き受けたチームメイトのセルジオ・ペレスは、アルピーヌ勢を抑えて7番手タイムを刻んだ。タイヤを芝生に落としてしまい、コースアウトする場面もあった。
現地は晴天に恵まれ、セッションは気温22℃、路面温度28℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
アルファタウリはピエール・ガスリーが14番手、角田裕毅はチームメイトから0.165秒遅れの17番手でクルマを降りた。フロントのオーバーヒートが酷く、アンダーステアだと訴えた。
優勝候補筆頭のスクーデリア・フェラーリはカルロス・サインツが3番手、シャルル・ルクレールが6番手と、実に不気味なリザルトでオープニング・セッションを終えた。
メルセデスと並び注目されるのはマクラーレンだ。ランド・ノリスは4番手、ダニエル・リカルドは5番手と、揃って印象的な走りを見せた。
ザントフォールトはトラフィックがつきもののツイスティなコースで、低速で走行するマシンに対して不満を漏らす声が少なくなかった。
2022年F1第15戦オランダグランプリ2回目のフリー走行は日本時間9月2日(金)23時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第15戦オランダGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:12.455 | 28 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.695 | +0.240 | 27 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:12.845 | +0.390 | 29 |
4 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:12.929 | +0.474 | 31 |
5 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:13.077 | +0.622 | 30 |
6 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:13.127 | +0.672 | 29 |
7 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:13.416 | +0.961 | 29 |
8 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:13.633 | +1.178 | 30 |
9 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:13.963 | +1.508 | 32 |
10 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:14.063 | +1.608 | 28 |
11 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:14.163 | +1.708 | 28 |
12 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:14.257 | +1.802 | 29 |
13 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:14.405 | +1.950 | 30 |
14 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:14.474 | +2.019 | 27 |
15 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:14.500 | +2.045 | 27 |
16 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:14.534 | +2.079 | 17 |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:14.630 | +2.175 | 30 |
18 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:14.695 | +2.240 | 21 |
19 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:14.714 | +2.259 | 7 |
20 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:15.122 | +2.667 | 32 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 22℃ |
路面温度 | 28℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1オランダGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ザントフォールト・サーキット |
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設立 | 1948年 |
全長 | 4307m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |