予選を前にレッドブル1-2!ルクレールは赤旗クラッシュ、角田裕毅は後方に沈む / F1ベルギーGP《FP3》結果とダイジェスト
イベント2日目を迎えた現地8月27日、スパ・フランコルシャンで2022年F1第14戦ベルギーGP土曜3回目のフリー走行が行われ、セルジオ・ペレスが1分45秒047のトップタイムを記録した。
2番手には0.137秒遅れでチームメイトのマックス・フェルスタッペンが続き、レッドブル・レーシングが予選を前にタイムシートの最上部を独占した。
相対するフェラーリ勢はカルロス・サインツがコンマ7秒遅れの3番手をマーク。一方、シャルル・ルクレールはクラッシュを喫して7番手に留まった。
ルクレールは終盤、バンプをきっかけにリアを失い、ターン12を飛び出してバリアに衝突。レースコントロールはすぐさま赤旗を提示した。
幸いにもグラベルトラップによって車速が大幅に低下したためクルマへのダメージは限定的で、自力でピットまで戻った。
RED FLAG
Leclerc into the gravel trap 😮
He bumps the barriers but looks like there's no major damage done #BelgianGP #F1 pic.twitter.com/LFc6HHvmNQ
— Formula 1 (@F1) August 27, 2022
土曜の現地フランコルシャンも天候が不安定で、予選結果を占うセッションは気温15℃、路面20℃のドライコンディションでスタート。例にもよって終盤には軽い降雨があった。
4番手にはランド・ノリス、5番手にはフェルナンド・アロンソが続いた。エステバン・オコンは9番手、ダニエル・リカルドは11番手と、予選ではアルピーヌとマクラーレンによる激しいQ3争いが期待できそうだ。
広範なアップデートを持ち込んだメルセデスは2日目になってもまだ、クルマの速さを引き出せず仕舞いで、ジョージ・ラッセルは6番手を刻むもルイス・ハミルトンは12番手に留まった。
タイヤの熱入れに苦しんだ初日を経て、ラッセルはアウトラップのスピードを上げたものの、逆にタイヤが摩耗してしまい計測ラップで失速した。
残るトップ10の2枠はセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とピエール・ガスリー(アルファタウリ)が分け合った。8番手につけた4度のF1王者は終盤、パワーユニットに問題があると報告した。ベッテルから4番手ノリスまでは僅かコンマ2秒という差だった。
角田裕毅は18番手に終わった。ライディオンでイン側の縁石に乗り上げフロアにダメージを負った。
初日のケビン・マグヌッセンのERS系トラブルに続き、ミック・シューマッハ(ハース)も技術的な不具合に見舞われ、走行僅か6周でクルマを降りた。チーム代表のギュンター・シュタイナーによるとセンサートラブルが疑われるという。
前戦ハンガリーGPで大幅なアップグレードパッケージを投入したハースは、まだそのポテンシャルを発揮できていない様子で、マグヌッセンは17番手、シューマッハは20番手という結果だった。
全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1ベルギーグランプリ公式予選は、日本時間8月27日(土)23時からスパ・フランコルシャンにて行われる。
今週末は多くのドライバーがグリッド降格ペナルティを受けるため、予選ではチームメイトを助けるために自らを犠牲にしてトウを与えるドライバーが出てくるかもしれない。
2022年F1第14戦ベルギーGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:45.047 | 19 | |
2 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:45.184 | +0.137 | 19 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:45.824 | +0.777 | 13 |
4 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:45.965 | +0.918 | 20 |
5 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:46.061 | +1.014 | 16 |
6 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:46.071 | +1.024 | 19 |
7 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:46.120 | +1.073 | 12 |
8 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:46.166 | +1.119 | 18 |
9 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:46.601 | +1.554 | 24 |
10 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:46.604 | +1.557 | 19 |
11 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:46.646 | +1.599 | 18 |
12 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:46.769 | +1.722 | 20 |
13 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:46.811 | +1.764 | 20 |
14 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:46.836 | +1.789 | 20 |
15 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:46.881 | +1.834 | 20 |
16 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:46.975 | +1.928 | 16 |
17 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:46.982 | +1.935 | 14 |
18 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:47.035 | +1.988 | 23 |
19 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:47.089 | +2.042 | 20 |
20 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:52.494 | +7.447 | 6 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 15℃ |
路面温度 | 20℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ベルギーGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | スパ・フランコルシャン |
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設立 | 1921年 |
全長 | 7004m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 時計回り |