濃密な26分…フェルスタッペン快勝、王者2名 完走できず…角田裕毅は後退17位 / F1オーストリアGP《Sprint》結果とダイジェスト
2022年F1第11戦オーストリアGPのスプリントレースが現地7月9日(土)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最前列トップからの優勝を飾り決勝のポールポジションを確保した。
オープニングラップこそ後方のフェラーリ勢と激しい攻防を繰り広げたものの、一旦リードを広げると独走をキープ。レッドブル・リンクでの23周をコントロール下に置いた。
トップ4の並びは変わらず、2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツと、フェルスタッペンの後方にはフェラーリ勢が続き、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が4位でチェッカーを受けた。
Q2でのトラックリミットが予選終了後の審議となった事で、4番手から13番手へと降格したセルジオ・ペレス(レッドブル)は、怒涛のオーバーテイクショーを披露してポジションを8つ上げる5位でフィニッシュした。
エステバン・オコンは1つ順位を落としながらも6位を獲得したが、アルピーヌのチームメイト、2度のF1王者フェルナンド・アロンソは、電気系統とみられるメカニカルトラブルに見舞われスタート前にレースを終えた。
ダブルQ3進出のハース勢は健闘した。最終的には追い抜きを許したものの、ミック・シューマッハはルイス・ハミルトン(メルセデス)を12周に渡って抑え込んで9位を獲得し、ケビン・マグヌッセンは7位でヘルメットを脱いだ。
アルファタウリ勢は2台揃ってポジションを落とす非常に厳しい結果となった。
ピエール・ガスリーはオープニングラップでハミルトンと接触。最後尾にまで転落して15位でフィニッシュした。14番グリッドの角田裕毅は序盤にズルズルと後退。一時は15番手にまで挽回したものの17位に終わった。またトラックリミットを理由として黒白旗を受けた。
A look at that Turn 1 incident 👀
Gasly is currently running P18#AustrianGP #F1 pic.twitter.com/PuokPeEKKJ
— Formula 1 (@F1) July 9, 2022
現地シュピールベルクはイベント2日目も晴れ、イモラに続く今季2回目のスプリントは気温21.3℃、路面37.2℃、湿度32%、気圧944hPaのドライコンディションでフォーメーションラップを迎えた。接触事故や思わぬハプニング、そして手に汗握る接近戦と、濃密な26分間となった。
アストンマーチンとウィリアムズの計4台はスタートタイヤにソフトを選択。他はミディアムを選んだ。
トラブルを抱えたアロンソはタイヤウォーマーを付けっぱなしのままダミーグリッドに放置された。1周を終えてグリッドに着く直前、今度は周冠宇(アルファロメオ)が最終ターン10でエンジンストップ。追加でもう1周、フォーメーションラップが行われる事となった。周冠宇はピットレーンスタートを余儀なくされた。
ランド・ノリス(マクラーレン)はターン3のブレーキングでアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に並びかけコーナーへと進入していったものの、行き場を失いコースオフ。スチュワードはアルボンに5秒ペナルティを科す裁定を下した。
アルボンはその後、10周目のターン6でセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)にサイド・バイ・サイドを許した際に接触。6つポジションを上げていた4度のF1ワールドチャンピオンはグラベルに飛び出し最後尾に転落。車体へのダメージを理由に残り2周でリタイヤした。
Onboard with Albon as he and Vettel made contact 👀#AustrianGP #F1Sprint pic.twitter.com/sNUGDpkC0G
— Formula 1 (@F1) July 9, 2022
2022年F1オーストリアGPの決勝レースは日本時間7月10日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。
2022年F1第11戦オーストリアGPスプリントリザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 23 | 26:30.059 | 8 |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 23 | +1.675s | 7 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 23 | +5.644s | 6 |
4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 23 | +13.429s | 5 |
5 | 11 | ペレス | レッドブル | 23 | +18.302s | 4 |
6 | 31 | オコン | アルピーヌ | 23 | +31.032s | 3 |
7 | 20 | マグヌッセン | ハース | 23 | +34.539s | 2 |
8 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 23 | +35.447s | 1 |
9 | 47 | シューマッハ | ハース | 23 | +37.163s | 0 |
10 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 23 | +37.557s | 0 |
11 | 4 | ノリス | マクラーレン | 23 | +38.580s | 0 |
12 | 3 | リカルド | マクラーレン | 23 | +39.738s | 0 |
13 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 23 | +48.241s | 0 |
14 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 23 | +50.753s | 0 |
15 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 23 | +52.125s | 0 |
16 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 23 | +52.412s | 0 |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 23 | +54.556s | 0 |
18 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 23 | +68.694s | 0 |
19 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 21 | DNF | 0 |
NC | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 0 | DNS | 0 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 21.3℃ |
路面温度 | 37.2℃ |
周回数 | 23 |
セッション概要
グランプリ名 | F1オーストリアGP |
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セッション種別 | スプリント |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | レッドブル・リンク |
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設立 | 1969年 |
全長 | 4318m |
コーナー数 | 10 |
周回方向 | 時計回り |