フェルスタッペン、来季規制に取り組み17番手「全てが順調だった」束の間のオフにワクワク/ 2021年F1アブダビテスト初日
2021年のF1シーズンの劇的な幕締めから2日。新たなF1ワールドチャンピオンとなったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが14日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで開催された18インチタイヤテストに参加。ミュールカーで121周を重ねて17番手タイムを記録した。
チームは併催された若手ドライバーテストでレッドブル・ジュニアのユーリ・ビップスを起用。2021年型マシン「RB16B」での初走行に挑んだ21歳のエストニア人ドライバーは6番手タイムをマーク。96周を走り込んだ。
「またクルマに戻ってドライブできて嬉しかったし、新しく導入されるタイヤの感触を掴む事ができて良かったよ」とフェルスタッペン。
「すべてが順調だったし、タイヤに関しては特に大きなショックもなく常に良い感じだった。来年はクルマを含めてすべてが大きく変わるから、こうして予めタイヤに関する情報が得られて良かった」
「今年は本当に長いシーズンだったけど、最終的に最高の結果で報われたし、今日も良い1日だった」
「今はサーキットを離れて、オフシーズンを過ごすのが本当に楽しみだよ!」
初のRB16Bを経験したビップスは「ずっとこのテストを楽しみにしていたんだ」とセッションを振り返った。
「F1マシンをドライブするのは本当に名誉なことだし、ましてやそれがチャンピオンシップを獲得したマシンなんだから尚更だよ」
「クルマの速さに慣れるまでには少し頭が混乱してしまった。だって兎に角、狂ったように速いんだからね」
ビップスはこの日、クラッシュを喫してバリアに突っ込み、3度振られた赤旗の原因の一つを作った。
「午後にちょっとした瞬間があったけど、幸いなことに大きな問題はなく、すぐにテストを再開できた。レッドブル・ホンダと仕事ができた事、そしてこのマシンをドライブする機会が得られた事を本当に幸運だと思ってる」
レースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンはこの日のプログラムの内容について次のように説明した。
「ユーリには主に、今シーズンを通して得られた結果や、シミュレーターとの相関関係を確認してもらった。一方でマックスは18インチを装着したプロトタイプマシンを通して、重量やダウンフォースという観点から来季のレギュレーションにできる限り近づけられるよう作業に取り組んだ。すべてが計画通りに進んだ」
「すでにシーズン中にアレックス・アルボンと共に新しいタイヤに関する作業をかなり進めていた事もあり、幸いにも今日はそのまま仕事に専念する事ができた。マシンバランスは良く、良い1日だった」
チームは2日目のテストでセルジオ・ペレスに作業を託す。