F1日本GP2016《決勝》見どころと観戦ポイント
崖っぷちに立たされたルイス・ハミルトン。誰もが落胆したマクラーレン・ホンダの予選。波乱必死の2016年日本GP決勝レースの見どころと観戦ポイントを6つにまとめてみた。
キミとセブ、そしてジェンソンのグリッド降格
creativeCommonsjonlarge
なんと予選3番手を獲得したキミ・ライコネンがギアボックス交換によって5グリッドの降格に。そしてこれはある程度予想できたことだが、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンがパワーユニット交換で35グリッド降格。フェルナンド・アロンソと同じくバージョン3.5の最新版PUを搭載することになった。
同じくフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、前線マレーシア1コーナーでのクラッシュのペナルティーとして3グリッド降格。両ドライバーのグリッド降格によって、フェラーリの表彰台は絶望的か?今年のフェラーリはなにをやっってもダメですね。。
高出力モードの使えないメルセデス
creativeCommonsJaffa The Cake
前線マレーシアでのルイス・ハミルトンのエンジンブローのために、16年日本GPでは予選含めてメルセデスはフルパワーモードを使っていない。決勝も同様にフルパワーモードを禁じて挑むことになるため、路面その他の状況によっては思いの外レッドブルとの接戦になるかもしれない。
1コーナーを制するのは誰!?
何しろ鈴鹿はオーバーテイクがしづらい。最終シケインが唯一のオーバーテイクポイントとなるが、基本的にはあまり抜きどころがない。そのためスタート直後の1コーナーを誰が1位で駆け抜けるのかが極めて重要だ。もうニコ・ロズベルグは決して譲らないだろうし、その譲らないであろうニコ・ロズベルグに対して劣勢に立たされたルイス・ハミルトンがどのように対処するのか?
昨年、一昨年とポール・ポジションからスタートしたものの、2年連続で2位に甘んじたニコ・ロズベルグ。昨年も鈴鹿での勝敗がその後の選手権争いの明暗を大きく分けた。ブラックアウト後の数十秒は本当に目が離せない。
23ポイント差をつけられたルイス・ハミルトン
ここで大きな差をつけられると、選手権争いに赤信号が灯ってしまうルイス・ハミルトン。現在トップのニコ・ロズベルグとのポイント差は23である。この鈴鹿を制したドライバーが選手権争いでも圧倒的優位に立つことが予想されるため、両者ともここ鈴鹿でのレースは、絶対に負けられない1戦となるだろう。
雨上がりの鈴鹿。自由な走行ライン
決勝前日の夜にも降雨。週末を通して乗ってきた路面上のラバーはすべて流れ落ちてしまったと言って良い。そのためスタート時の奇数列側の優位性はなくなり、どんなラインを走行してもあまり路面が変わらない状況となった。ダニエル・リカルドも狙う小林可夢偉の見出したオーバーテイクポイント「ヘアピン」での追い抜きの期待大。こうなるとどこでオーバーテイクが見られるか予測不能だ。
ロングランペースの良いレッドブル&フォース・インディア
creativeCommonsFirst Stop – Bridgestone’s UK tyre retail network
フリー走行でのデータを見ると、いつものようにレッドブルはロングランペースがとても良い。それと同じくらいフォース・インディアの2台もロングランペースが良い。状況が荒れると必ずと言ってよいほど上位に食い込んでくるフォース・インディアのセルジオ・ペレスには要注意だ。
どうしちゃったのハース&ルノー
大方の予想を覆して、ハースとルノーが予選では非常に強さを見せた。正直びっくりである。1秒以内に10台以上のマシンが連なった予選を振り返るまでもなく、今回中段の争いは非常に熾烈だ。これら2チームが入賞上位に食い込んできたり??