人物データ
名前 | ヨースト・カピート / Jost Capito |
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国籍 | ドイツ |
出身地 | ノインキルヒェン |
生年月日 | 1958年09月29日 / 66歳 |
ヨースト・カピートは、ドイツ出身のモータースポーツマネージャー。2021年2月1日付でウィリアムズF1の最高経営責任者(CEO)に就任。2022年12月に離脱が発表され、2024年に米国のラリークロス「ナイトロクロス」のシニア・アドバイザーに就任した。
もともとはエンデューロやモトクロスでレーサーをしていたが、その後はBMW、ポルシェ、フォード、ワーゲンなどにて主にマネジメントとして仕事をしてきた。3人の子供を持つパパでもある。
ヨースト・カピートの最も成功したキャリアは、世界ラリー選手権(WRC)でのフォルクスワーゲンチームの4年連続ダブルタイトル獲得であろう。カピートはワーゲンのモータースポーツディレクターとしてこの驚くべき成果を成し遂げた。
この功績がマクラーレンのロン・デニスの目に留まり、その実績を買われる形で2016年にマクラーレン・レーシングのCEOに抜擢された。デニスはカピートを「競争心と野心を持ち合わせた非常に優れた人物」と評していたが、カピートのチーム入りの直後に政治闘争に敗れて離脱。これに伴いカピートも僅か半年足らずでマクラーレンを後にした。
主なキャリア
ヨースト・カピートは1970年代半ばにバイクレースに参戦する形でモータースポーツのキャリアを歩み始め、1985年には父親と共にメルセデス・ウニモグでパリ・ダカール・ラリーに参戦し、トラック・カテゴリーで優勝を飾った。
BMW M GmbHに5年間在籍した後、1989年にポルシェに入社。レースプログラムのマネジメント業務に携わると、1996年に執行委員としてザウバー・ペトロナス・エンジニアリングに移籍した。
2001年にはフォードに入社。欧州フォードのモータースポーツ・ディレクターとしてフォーミュラ・フォードからジョーダンF1、更には世界ラリー選手権(WRC)など、さまざまなカテゴリーで活躍。2006年と2007年にはWRCのマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得し、大きな成功を収めた。
2012年にはモータースポーツ・ディレクターとしてフォルクスワーゲンに移り、4年間に渡ってWRCでダブルタイトルを連覇し、フォード時代以上の大成功を収めた。
早々にマクラーレンを離れた後は2016年にフォルクスワーゲンR GmbHで責任者を務め、WRC時代の同僚フランソワ=グザビエ・ドゥメゾンをテクニカル・ディレクターとして引き抜き2021年シーズンからはウィリアムズF1を指揮したものの僅か2年でチームを去った。