ピットからコースへと向かうレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年9月24日F1ロシアGPフリー走行2にて
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F1ロシアGP PU投入状況:選手権首位フェルスタッペンや角田裕毅を含む5名が交換

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第15戦ロシアGPの予選後時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

レッドブル・ホンダはFP2を前に、マックス・フェルスタッペン駆る33号車RB16Bのパワーユニットを全て交換した。レギュレーションで許可された基数を越えたため、日曜のレースでグリッド降格ペナルティが科される。

チームは金曜午後のセッションを前に、今季4基目となるICE(内燃エンジン)、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-K、今季3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)、ES(バッテリー)、そして7基目のエキゾーストを開封した。

フェルスタッペンは夏前のシルバーストンでタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触。クラックが発見されたために翌ハンガリーで今季3基目の投入を強いられた。

そのため、エンジンプールに残っているのはハンガリーで導入されたエンジンと、シーズン序盤に使用していた走行距離の多い個体の2つのみで、ソチ・オートドロームでのイベントを含めて残り7戦を乗り越えるに非常に厳しい状況に置かれていた。

なおフェルスタッペンと同じように、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールも全PUを刷新。同じように降格ペナルティを受けて最後方からスタートする。

2日目に向けてはウィリアムズのニコラス・ラティフィが今季4基目となるICE、TC、MGU-H、そして4基目のエキゾーストを開封。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も6基目のエキゾーストに手を付けた。

更に決勝に先立っては、メルセデスのバルテリ・ボッタスが5基目のICE、ターボ、MGU-Hを投入して15グリッド降格を受けた。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

F1ロシアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 3 3 3 3 2 2 3
V.ボッタスBOT 5 5 5 4 3 3 4
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 4 4 4 4 3 3 7
S.ペレスPER 4 4 4 4 4 4 6
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 3 3 3 2 2 2 3
L.ノリスNOR 3 3 3 3 2 2 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 3 3 3 2 2 2 3
S.ベッテルVET 3 3 3 3 2 2 4
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 3 3 3 3 2 2 8
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 8
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 3 3 3 6
C.サインツSAI 3 3 3 2 2 2 6
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 3 3 3 3 3 3 6
P.ガスリーGAS 4 4 4 4 3 3 7
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 3 3 3 2 2 2 6
A.ジョビナッツィGIO 3 3 3 2 2 2 6
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 3 3 3 2 2 2 5
M.シューマッハMSC 3 3 3 2 2 2 5
ウィリアムズ・メルセデス G.ラッセルRUS 3 3 3 2 2 2 3
N.ラティフィLAT 4 4 4 2 2 2 4

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