F1ロシアGP PU投入状況:選手権首位フェルスタッペンや角田裕毅を含む5名が交換
国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第15戦ロシアGPの予選後時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。
レッドブル・ホンダはFP2を前に、マックス・フェルスタッペン駆る33号車RB16Bのパワーユニットを全て交換した。レギュレーションで許可された基数を越えたため、日曜のレースでグリッド降格ペナルティが科される。
チームは金曜午後のセッションを前に、今季4基目となるICE(内燃エンジン)、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-K、今季3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)、ES(バッテリー)、そして7基目のエキゾーストを開封した。
フェルスタッペンは夏前のシルバーストンでタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触。クラックが発見されたために翌ハンガリーで今季3基目の投入を強いられた。
そのため、エンジンプールに残っているのはハンガリーで導入されたエンジンと、シーズン序盤に使用していた走行距離の多い個体の2つのみで、ソチ・オートドロームでのイベントを含めて残り7戦を乗り越えるに非常に厳しい状況に置かれていた。
なおフェルスタッペンと同じように、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールも全PUを刷新。同じように降格ペナルティを受けて最後方からスタートする。
2日目に向けてはウィリアムズのニコラス・ラティフィが今季4基目となるICE、TC、MGU-H、そして4基目のエキゾーストを開封。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も6基目のエキゾーストに手を付けた。
更に決勝に先立っては、メルセデスのバルテリ・ボッタスが5基目のICE、ターボ、MGU-Hを投入して15グリッド降格を受けた。
V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。
F1ロシアGP:パワーユニット投入状況
Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE | EX |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 | |
5 | 5 | 5 | 4 | 3 | 3 | 4 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 7 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 5 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 4 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 8 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 8 | |
4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 6 | |
4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 7 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 6 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 | |
3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | |
4 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 | 4 |