セバスチャン・ベッテルが30分超の赤旗中にクルマを降りなかった超意外?な理由にピエール・ガスリーが反論
F1第6戦アゼルバイジャンGPの決勝レースは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のタイヤブローによって最終盤に30分超の赤旗中断を強いられた。
ホームストレートに飛び散った破片と大破した車両の回収、そして同じ様に左リアタイヤの故障で事故に至ったのがレース中2回目という事もあり、レッドフラッグが長引くと判断したドライバー達はピットレーンで停車した後、クルマを降りてガレージへと向かっていった。
だが、再開後の2周のスプリントレースを終えて2位表彰台に上がる事になるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はこの間、クルマの中に留まり続けた。一体なぜなのか?
決勝セレモニー後のFIA会見の中でベッテルは、「”ゾーン”から出たくなかったし、気を散らしたくなかったんだ。実際、今日は最大限の結果を残せたと思うよ」と説明した。
とは言え、赤旗中断は5分や10分といった長さではなかった。会見場の中央に座っていた優勝者のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が「でも、凄い長かったよね(笑 」と突っ込むと、ベッテルは秘密を打ち明けた。
「僕のマシンは凄く快適でね。それに僕はクルマの中でおしっこをしない数少ないドライバーの一人なんだ。何だったら今回以上に長くクルマに留まっていられるんだぜ」
流石にこれには、3位フィニッシュしたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が笑いながら噛み付いた。
「マシンの中でおしっこする奴なんているの??」
ベッテルはすかさず「勿論さ。逆にキミはしないの?」とお道化てみせると、ガスリーは「しないよ!するわけないじゃん!」と否定した。
ベッテルは「グリッドの半分位のドライバーはしてると思うよ。僕はしないし、一度もしたことないけどねー。一度だけ試してみた事があるんだけど、ダメだったんだ!」と補足した。
余談だが、ガスリーはF1シートが得られず全日本スーパーフォーミュラ選手権へと武者修行に送り出されたデビュー以前に、ベッテルの元を訪れアドバイスを求めるなど、4度のF1ワールドチャンピオンを師と崇め「心の底から尊敬」している。