バルテリ・ボッタス、シーズン中にシート喪失との”デタラメ”な噂を一蹴「そんな事するチームは1つだけ」
バルテリ・ボッタスは、とある英国メディアが報じた2021年シーズン中にF1シートを喪失する可能性があるとの噂について「そんなことをするのは1チームだけ」だと述べ、ジョージ・ラッセルとの交代は起こり得ないと一蹴した。
ボッタスは序盤3戦の全てでルイス・ハミルトンに歯が立たず、チームメイトに37点差のランキング4位に留まっている。現在の契約は2021年末までだが、躍進著しいメルセデスジュニアのラッセルの活躍もあり、将来の見通しは立っていない。
あまりに荒唐無稽な噂ゆえ、そもそも大々的にニュースになってすらいないのだが、第4戦スペインGPの開幕を翌日に控えて行われたFIA木曜会見の中でシーズン中のシート喪失に関する質問が飛んだ。
ただし、その質問はシート喪失の可能性を問うものではない。ボッタスがシーズン中に契約を解除される事はないと確信しているインタビューアーは次のような質問を投げかけた。
「私はその答えを知っているから、それが真実だと思うかどうかをわざわざあなたに聞くつもりはない。でもニコ・ロズベルグが過去に、この種の噂は気が散るものだと言っていた。その通りか?」
これに対してボッタスは落ち着き払った様子で「シーズンの途中で交代させられる事はない。チームはそんな事しない」と答え、次のように続けた。
「僕は今年の契約を持っているし、F1でそういうことをするチームは1つしかないと思っている。僕らはそうじゃない」
「だから僕にプレッシャーはない。私は物事がどのようなものかを知っているし、下らないデタラメ話は何時だって存在している。それもこのスポーツの一部だ」
ボッタスの言う「1チーム」はレッドブルの事だろう。ミルトンキーンズのチームは2016年にマックス・フェルスタッペンとダニール・クビアトを、そして2019年にはアレックス・アルボンとピエール・ガスリーをそれぞれシーズン中に交代している。
ハミルトンとのポイント差は既に大きく広がっているが、ボッタスはまだ今季のタイトルを諦めてはいない。
ボッタスは「まだ20レースも残っているし、今年の目標を諦めたわけじゃない。努力は必ず報われるって信じているから、懸命に仕事に取り組み続ける。そうすれば結果は必ずついてきて、報われると信じている」と語る。
「チームオーダーについては正直なところ心配していない。確かに今は少しギャップがあるけどまだシーズンは始まったばかりだしね。そんな事を考えても仕方がないから、心配してはいない」