F1バーレーンGP決勝レースを9位で終えてインタビューに答えるアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年3月28日
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角田裕毅、F1史上65人目の初陣入賞も満足度は「50%」一方で憧れのアロンソ抜き去り「本当に興奮した!」

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驚異のルーキー、角田裕毅は満を持して迎えたF1デビュー戦で序盤にズルズルとポジションを失ったものの、その後は怒涛の巻き返しを見せ、見事9位フィニッシュで初戦を締め括った。

デビュー戦でポイントを獲得したドライバーとしてはF1歴代65人目の記録だ。これまでにF1でポイントを獲得した日本人ドライバーは中野信治、片山右京、鈴木亜久里、中嶋一貴、中嶋悟手、佐藤琢磨、小林可夢偉の7名のみ(日本人ドライバーのデビュー戦最高位は中嶋悟、中野信治の7位だが当時は6位までがポイント対象)だが、初戦でこれを達成したのは角田裕毅が初めて。まさに快挙だった。

「1周目に慎重になり過ぎた」と振り返る角田裕毅は、13番グリッドからスタートしたものの4周目の時点で16番手にまで後退。ただその後はギアを上げ、24周目にセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、26周目にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、そして39周目にキミ・ライコネン(アルファロメオ)と、歴代ワールドチャンピオンを次々と抜き去り、ファイナルラップでランス・ストロール(アストンマーチン)を交わして9位でチェッカーを受けた。

僚友ピエール・ガスリーが開始早々にフロントウイングを失い、最終的にギアボックスへの懸念からリタイヤを選択したため、角田裕毅はアルファタウリ・ホンダにとっての唯一のポイントを持ち帰ったわけだが本人の満足度は高くない。

1周目のポジションダウンについて角田裕毅は、浮かない表情で「あれは僕の大きなミス。挽回を強いられる事になってしまいました」と説明し、本来であればもっと上の順位でレースを終える事ができたはずだとして、満足度は「50%」と答えた。

とは言え、これは夢にまで見たF1でのレース。角田裕毅は憧れのフェルナンド・アロンソをオーバーテイクした事について「本当に興奮しました!」と語った。

憧れのアロンソ抜き去り「本当に興奮した!」

角田裕毅
決勝: 9位, グリッド: 13番手

初めてのグランプリでポイントを獲得する事ができ嬉しく思います。今回はクルマの性能の高さを示すことができました。

ただ、慎重になり過ぎてしまって1周目に幾つかポジションを落としてしまい、レースでは終始、巻き返しの状況を強いられてしまったため、悔しい気持ちもあります。

ですが今回のバーレーンでは多くの事を学ぶ事ができました。その点は本当に前向きですし、これを次のイモラに活かしていきたいと思います。

レース中に何度かオーバーテイクしましたが、フェルナンド(アロンソ)を追い抜くのは僕にとって本当に感動的な経験でした。彼は僕がテレビ越し見ていたF1のスーパースターですので、本当に興奮しました。

今回の自分のパフォーマンスに関しては本当に誇らしく感じています。次のレースが楽しみです。


3月28日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1開幕戦バーレーングランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を交わして逆転勝利を挙げた。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。

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