アルピーヌF1、アルファタウリ・ホンダ放出のダニール・クビアトをリザーブに起用「強力なバックアップを確保」とロッシCEO
アルピーヌF1チームは新車「A521」の発表と合わせて、2021年シーズンのリザーブドライバーとして元アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトを起用した事を明らかにした。
26歳のロシア人ドライバーは今年、フェルナンド・アロンソかエステバン・オコンに不測の事態が生じた際、代わってマシンのステアリングを握る事になる。
クビアトはキャリア通算112戦で3度の表彰台獲得を誇るベテランだが、角田裕毅にシートを奪われる形で昨シーズン末を以て契約を解除された。
アルピーヌのローラン・ロッシCEOは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが猛威を振るった昨年に重要だったのは、強力なバックアップを持つ事だった」と述べ、クビアト起用の理由を説明した。
「彼はすでに3度の表彰台を獲得している。万が一という場合に順位を上げてポイントを獲得できるようなドライバーを迎え入れる事ができ本当に嬉しく思っている」
クビアトはアルピーヌF1チームでの新たな役割について「本当に胸が高まっている」と語った。
「このチームは過去1年を通して素晴らしい結果を残してきたし、技術開発面でも大きく進歩を遂げている。開発は好調だし、このポジティブな流れに貢献したい」
「僕としてはコース内外での経験を生かして、A521や将来のマシンの開発の役に立てたらと思っている」
裏方でのF1への関与は、トロロッソを解雇された翌2018年にフェラーリの開発ドライバーを務めていた時以来2度目であり、今シーズンは2022年のレギュラーシート獲得に向けてアルピーヌF1チームを影で支えていく事になる。