レース前グリッドで談笑するアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアト、2020年F1アブダビGP
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ダニール・クビアト、11位締めで”フリーエージェント”を宣言「共に激動の1年を戦ってきたチームの皆に感謝」

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アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、12月13日に開催されたF1アブダビGP決勝レースを7番グリッドからスタートするも、ポイント圏内に5秒届かず惜しくも11位でフィニッシュした。

テクニカルディレクターのジョディ・エジントンはクビアトのレースについて「トラフィックに捕らわれてしまった事で、レースの大半をオコンとストロールとの攻防に費やす事となり、ポジションアップのチャンスが失われてしまった」と説明した。

Pos Driver Team Laps Time PTS
10 ランス・ストロール レーシングポイント 55 +102.738s 1
11 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 54 +1 lap 0
12 キミ・ライコネン アルファロメオ 54 +1 lap 0

75点を稼いだチームメイトのピエール・ガスリーに対して、半分以下の32点に終わったクビアトは、デビューから7年目のシーズンをドライバーズランキング14位で終えた。

レース後クビアトは、自身の後任に角田裕毅が収まる事を仄めかし、フリーエージェントを宣言。2022年のカムバックを誓った。現時点ではクビアト自身も正式な決定を聞かされていないのだという。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを努めるDr.ヘルムート・マルコは、アルファタウリ・ホンダの来季ガスリーのチームメイトを週明け水曜に発表するとしている。

共に激動の1年を戦ってきたチームの皆に感謝

ダニール・クビアト決勝: 11位, グリッド: 7番手

もっと良い結果でシーズンを締め括りたいと思っていたからガッカリだよ。今日はベッテルの後に連なる集団の中にハマってしまい、大きくタイムをロスする厳しいレースだった。

カギになったのはソフトタイヤを履いていた第1スティントだった。当初はリアにデグラデーションが出ると予想してたんだけど、実際にはフロント側が先に終わってしまい、アンダーステアに見舞われ格好の標的にされてしまった。

バーチャル・セーフティカーが導入される前のタイミングで、抜かれちゃいけないマシンの何台かにパスされ後方に下がってしまった事で、その後の展開が厳しくなってしまった。

ペースが良かっただけに、ポイント圏外で終える事になり残念だけど、第1スティントから挽回するのは本当に厳しかった。

今シーズンは全体としてまずまずだったと思う。良い結果を残せたレースもあったしね。でも、もっと多くのポイントが取れたはずのレースでは、どういうわけか良い結果に繋がらなかった。そういう時もあるけど、それはさておき、激動のシーズンを共に戦ってきたチームのみんなに感謝の気持ちを伝えたい。

2020年 戦歴

出走 17回
優勝 0回
表彰台 0回
入賞 7回
Q3進出 4回
決勝最高位 4位
ベストグリッド 6番手
DNF 2回
ランキング 14位
ポイント 32点

12月13日(日)にヤス・マリーナ・サーキットで行われた2020年F1最終第17戦アブダビ・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季2勝、通算10勝目を上げて優勝した。2位はバルテリ・ボッタス、3位表彰台にはルイス・ハミルトンが滑り込んだ。

F1サーカスはこれより束の間のオフを迎える。2021年シーズンは12月15日(火)のポストシーズンテストと、年明け後のプレシーズンテストを経て、3月21日のオーストリアGPで開幕を迎える。

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