イスタンブール・パーク・サーキットのピットレーンを走行するアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー
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F1トルコGP:ピエール・ガスリー、パルクフェルメ規定違反逃れるもグリッド後方スタート

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F1トルコGPのレーススチュワードは15日(日)のF1第14戦トルコGP決勝レースを直前に控え、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーに対して、グリッド後方スタートを命じた。

予選後アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが駆る10号車に搭載のパワーユニット一式に関する変更届を国際自動車連盟(FIA)に提出。F1テクニカル・デレゲートからの許可を得た。

その後、チームはパルクフェルメ下においてPU交換のためにシャシーからギアボックスやICE(内燃エンジン)、ラジエーター等を取り外す作業に着手してマシンを分解したが、最終的にPU交換を行わない事を決め、元々搭載されていたPUの使用を続行する事にした。

これに関してテクニカルデリゲートを務めるジョー・バウアーは、作業の一部がFIA立会人不在の下で行われた事を問題視。スチュワードに調査を行うよう進言した。競技規約第34.2条に記載のいわゆるパルクフェルメ規定では、予選出走後のマシンと、決勝出走マシンのスペックは同一である事が保証されなければならないとしている。

ピエール・ガスリーは既に6つのエンジンコンポーネントの全てが年間上限基数に達しているため、トルコGPでのPU交換はグリッド降格ペナルティを意味する。そのため、変更届の内容に従ってPU交換を行う限り問題とはならないわけだが、実際にはPU交換は行われなかった。

ジョー・バウアーの報告通り、パルクフェルメ規定への違反行為があったことは事実だが、調査を終えたスチュワードは「PU交換が完了したかどうかに関わらず、変更に関する作業が開始された時点を以て、パルクフェルメ下において許可された作業に関する所定のペナルティが有効であると判断した」として、パルクフェルメ違反ではなく、PU交換規定が定められた競技規約第23条3aへの違反があったと認定し、ガスリーにグリッド後方からのスタートを命じた。

予選15番手のガスリーは、マクラーレンの2台が各々グリッド降格ペナルティを受けた事で13番グリッドからスタートする予定であった。パルクフェルメ規定違反であればピットレーンスタートとなるが、PU交換規定違反の認定によってグリッド後方スタートで事なきを得る事となった。

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