ピエール・ガスリー、失望隠せず…5位以内が堅いレースで無念のリタイヤ「この現実は受け入れがたい」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、2008年以来となる予選最高成績をチームにもたらし、4番グリッドからF1第13戦エミリア・ロマーニャGP決勝に臨んだものの、冷却系に問題が発生したために無念のリタイヤを強いられた。
マックス・フェルスタッペンと並び2列目からスタートしたガスリーは、オープニングラップで前を行くルイス・ハミルトンとの接触を避けるべくバックオフを強いられ、ダニエル・リカルドに先行を許す5番手に後退した。
その後は上位を狙って好ペースを刻んでいたが、ピットウォールは9周目に「手の施しようがない問題が発生した」として、ガスリーに対してピットへと戻りリタイアするよう指示を出した。
フランツ・トスト代表はガスリーのリタイヤの原因について「ラジエーターの故障が彼のレースをストップさせる事になった」と説明した。
失望のレースを振り返ったガスリーは「この現実を受け入れるのは本当に難しい」と肩を落とした。
失望隠せず…5位以内が堅いレースで無念のリタイヤ
ピエール・ガスリー決勝: DNF, グリッド: 4番手
この現実を受け入れるのは本当に難しい。スタートの蹴り出しが上手くいって、ルイス(ハミルトン)の横に並ぼうとしたんだけど、かなり厳しくドアを閉めてきたから、僕はアクセルを緩めなきゃならず、ダニエル(リカルド)に1つポジションを奪われてしまった。でも、その後はマシンのフィーリングがすごく良く、5番手を走行していた。
レース前のグリッドに向かう際のラップ(レコノサンスラップ)中に水圧の低下が見つかって、チームの皆はこれを修復するためにあらゆる事を試してくれたけど、残念ながらスタートから数周後にリタイアを強いられてしまった。今日はビッグチャンスがあっただけに本当に悲しい。
今週末は週末全体が上手くいっていて、これまでで最高のプラクティスと予選を過ごす事ができ、マシンは最初から本当に力強かった。いつだってリタイアが良い事じゃないのは明らかだけど、トップ5フィニッシュの可能性があり、ここがチームのホームレースのイモラだという事を踏まえると尚更に厳しい。
11月1日(日)にイモラ・サーキットで行われた2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャ・グランプリでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンが通算93勝目を上げた。2位にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが7年連続となるコンストラクタータイトルを制した。3位表彰台にはダニエル・リカルド(ルノー)が滑り込んだ。
ハミルトンのドライバーズタイトル7冠目が懸かるイスタンブールでの次戦トルコGPは、2週間後の11月13日~15日に開催される。