マクラーレン、若手を対象としたF1アブダビテストを欠席…ルノーはアロンソの参加要望も認められず
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、シーズン閉幕後にヤス・マリーナ・サーキットで開催される若手ドライバーを対象としたテスト、通称アブダビテストに参加しない方針を明らかにした。
今季のアブダビテストは1日のみで、若手ドライバーにチャンスを与える目的で最終アブダビGP後に行われる。参加資格があるのは国際A級ライセンスの所持者で、F1での戦歴が2戦以下のドライバーだ。
今のマクラーレンにはジュニアドライバーがいないため、そもそも宛がう者がいないという理由もあるだろうが、余計なコストを掛けた挙げ句に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の渡航制限に頭を悩ませるだけの価値がある、とは考えていないようだ。
新型肺炎のパンデミックによるカレンダー再編の影響で、今年のアブダビGPは例年よりも2週間近く遅い12月13日に決勝レースが行われる。テストに参加する事になれば、家族と共にクリスマスを過ごす事は出来ない。
なお、フェルナンド・アロンソは2年ぶりのF1復帰に向けてテストを熱望しており、例外条項を利用してルノーが2度のF1ワールドチャンピオンのテスト参加を要請したが、26日に行われたF1コミッションで否決された。
ルノーのシリル・アビテブール代表は伊ガゼッタ・デロ・スポルトとのインタビューの中で、レーシングポイントに妨害されたと説明している。
アロンソは現場オペレーションの見学のためにルノーチームに帯同してエミリア・ロマーニャGPに参加しているが、週末を終えた後はバーレーンへと飛び、2年落ちの「R.S.18」を使って11月4日と5日の2日間に渡ってプライベートテストを行う予定となっている。