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ホンダF1 予選を前に再びエンジン交換、フランスGPでクビアトに追加のターボとMGU-Hを投入
FIA国際自動車連盟はF1第8戦フランスGP土曜3回目のフリー走行で、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトのマシンに今季4基目となるターボチャージャーとMGU-Hが投入されたと発表した。
ホンダはクビアトに対して、開幕を前にスペック3と呼ばれる最新型のパワーユニットを投入。初日金曜日にフルコンポーネントを交換し、3基目のターボとMGU-Hの封を切っていたが、予選を前に更にこの2つのエレメントを追加投入した。
レギュレーションでは、各コンポーネント毎にグリッド降格の対象となる最初の交換に対して10グリッド、以降の交換に5グリッドを定めている。例えば内燃エンジンは年間3基までに制限されており、4基目を投入すると10グリッドが科されるが、5基目を投入した場合は5グリッドと、半分の降格で済む仕組みとなっている。
クビアトは金曜日の交換後の段階で、ターボとMGU-Hの2コンポーネントに関しては規約上限数に達しておらず、降格の対象外であった。追加交換によってクビアトには更にグリッド降格が加算される事になるが、規約では累積15グリッドに達した場合、最後尾スタートを科す事としている。
クビアトは既に最後尾が決定しているため、追加交換によってフランスGPでのグリッドが悪化する事はなく、今後のグランプリで当該コンポーネントを交換した場合に科される罰則が、各々5グリッド分減少する事になる。ホンダは、シーズンの残り13戦を見据えて戦略的交換を行ったわけだ。