公認ゲーム「F1 2019」、フェラーリとマクラーレンの2019年型F1マシンを完全再現せず
F1公認テレビゲームの最新版「F1 2019」で、一部チームのF1マシンが完全再現されない見通しである事が判明した。スクーデリア・フェラーリSF90とマクラーレンMCL34から、タバコメーカー関連の広告・プロモーションが排除される。
「F1 2019」の開発を手掛けるCodemasters社のゲームディレクターを務めるリー・マザー氏はRaceFansに対して、本作のみならず、如何なる些細なタバコ広告であれゲーム内には登場させない方針であると述べた。「F1 2019」は規制や法律が異なる世界各国での販売が予定されており、リスクを最小化するための措置だという。
フェラーリはフィリップ・モリス・インターナショナルが推進する「Mission Winnow」プロジェクトを、そしてマクラーレンはブリティッシュ・アメリカンタバコ(BAT)が掲げるスローガン「A Better Tomorrow」をプロモートしているが、喫煙関連の広告を禁止するWHO世界貿易機関に加盟するオーストラリアでのレースの際には、両者共にマシンから各々のロゴを撤去していた。
Mission Winnowのロゴを掲げるフェラーリSF90
なおマクラーレンは、オーストラリアGPを終えた翌バーレーンGPより、BATの電子タバコ「VYPE(ヴァイプ)」のプロモーションを開始。同製品は液体を加熱することで霧状化した気体を吸引する喫煙具であり、WHOの規制対象である”葉タバコを原料とした製品”には該当しないが、こちらもゲーム内には登場しないものとみられる。
VYPEのロゴを掲載するマクラーレンMCL34