メルセデス、レッドブル・ホンダからフェルスタッペン引き抜きを画策
レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ライバルのメルセデスAMGがマックス・フェルスタッペンの引き抜きを画策している事を認めた。
「トト・ウォルフはこの数ヶ月間、マックスと彼の父であるヨスとコンタクトを取っている」とヘルムート・マルコ。独Auto Bildとのインタビューの中で、メルセデスAMGのモータースポーツ責任者自ら、フェルスタッペン親子にアプローチしている事を明かした。
将来のF1ワールドチャンピオン筆頭に数えられる若きオランダ人ドライバーは、2017年にレッドブルとの3年契約を締結。2020年まではミルトン・キーンズのチームに留まるものとみられていたが、マルコによれば、フェルスタッペンとの契約にはパフォーマンス条項が含まれており、今季レッドブル・ホンダの成績如何では、来年シルバーアローに移籍する可能性はゼロではないという。
「確かにマックスとの契約にはパフォーマンス条項が存在する」とヘルムート・マルコ。
「だが、私はその点については楽観視している。彼は我々に満足しており、我々がワールドチャンピオン争いに足る材料を提供するだろうと考えている。私は、彼がチームを離れる事を心配してはいない」
トップドライバー達は多くの場合、チームとの契約に際して「選手権◯位以内でない場合は契約は無効」といった条件を入れるよう要求。マシン性能が期待よりも下回る場合、契約を途中解除して他チームへ移籍できるよう保険をかける。
レッドブルにおいては、セバスチャン・ベッテルが2014年の契約に「チャンピオンシップ3位以内でなかった場合は契約を見直す」という旨の条項を入れ込んでいたとされているが、フェルスタッペンのパフォーマンス条項については具体的に明らかにされていない。
仮に昨シーズンを下回らない事が条件だとしても、フェラーリ・メルセデス・レッドブルの3強体制が揺らぐ可能性は極めて低く、レッドブルが今季コンストラクターズ4位以下に転落する事は考えにくい。ルノーは信頼性を欠いており、ハースはドライバーとオペレーションに一貫性がない。
メルセデスのシート状況としては、ルイス・ハミルトンは2020年末までの契約を有しているが、バルテリ・ボッタスの契約は2019シーズン末まで。その座をジュニアドライバーのエステバン・オコンが狙っている事は周知の事実だが、果たしてフェルスタッペンの名が取り沙汰される事はあるのだろうか?