F1が競売大手サザビーズと提携、最終アブダビGPでオークション…歴史的F1マシンを手に入れるチャンス
F1はバーレーンGP2日目を迎えた3月30日、クリスティーズと並び世界的オークション・ハウスの双璧をなす英国サザビーズの子会社、RMサザビーズとの複数年に渡るパートナーシップ締結を発表。2019シーズン第21戦アブダビGPで、F1マシンなどが出品されるオークションの開催が決定した。
イベントは、世界の富が集まる中東での最終戦2日目となる11月30日に、ヤス・マリーナ・サーキットで開催される。歴史的なグランプリ用シングルシーターやロードスポーツカー等、世界のモータースポーツ史に輝ける名車がサザビーズによって厳選され、世界中のF1ファンとコレクター向けに販売される。
親会社のサザビーズは世界最古のオークション・ハウスとして知られ、ミケランジェロやダ・ビンチ等の中世ルネサンスの巨匠や、現代アートの最前線を牽引するピエール・ユイグや草間彌生など、芸術作品の売買で有名だが、RMサザビーズは、投資品質の自動車を扱う世界最大のオークションハウスで、その平均落札価格は30万ドル(約3300万円)を超える。
RMサザビーズのヨーロッパ・チーフオークション担当責任者であるマールテン・テン・ホルダーは「2019年は当社創設40周年の節目の年であり、F1とのユニークなプラットフォームによって世界中のコレクターたちと交流できる事に興奮と喜びを感じている」と述べ、この新しい試みを歓迎した。
初開催となる今年のオークションでは、内外に強烈なインパクトを残すために、あっと驚くような話題性のあるマシンが出品される事が予想される。歴史的F1マシンを手に入れるには絶好のチャンスとなりそうだ。このコラボレーションは規模と範囲を拡大する方向で調整が進んでおり、今後の展開に期待がかかる。