トロロッソ・ホンダ「アルボンの予選シミュレーションは見事」F1テスト7日目
スクーデリア・トロロッソの副テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エジントンが、2月28日(木)に行われたF1バルセロナ合同テスト7日目を振り返った。この日STR14のステアリングを握ったアレックス・アルボンは、トップタイムを刻んだフェラーリ、シャルル・ルクレールに肉薄する1分16秒882をマーク。2番手タイムを記録すると共に、118周を走り込み、非常に充実した形でテストを締め括った。
アルボンは今回のテストで一貫して堅実な走りを披露。先週まで過去に一度もF1マシンに乗ったことがないドライバーとは思えない安定感を示し続けた。今日の118周というマイレージも全13台中3番目に多い周回であり、今日のラップタイムは昨年のバルセロナテストでのベストタイムを上回る記録であった。
アルボンの予選シミュレーションは見事
ジョディ・エジントン副テクニカルディレクター
今日はアレックスにとってのウインターテスト最終日だったから、予選とレースシミュレーションを重視したプログラムを行い、残りの時間で空力テストを実施した。アレックスは我々の期待通り、各コンパウンドの違いやトラックエボリューションに上手く対応し、見事な予選シミュレーションを見せてくれた。
午後のレースシミュレーションでは最も硬いC1コンパウンドを試してみたのだが、赤旗の影響もあって残念ながらやり終える事は出来なかった。とは言え、ロングランの経験を更に積むことが出来たし、マシンへのさらなる理解と自信につながったのではないかと思っている。それに、エンジニアにとっても有益なデータを収集する事が出来たし、最終日はこれを活かしてプログラムを進めていけそうだ。
ペースという点に関してはボチボチ満足している。2019シーズンは、全てのチームにとってタイヤの摩耗とグレイニングをどう克服するかが大きな課題となりそうだが、今日はこれを最小限に抑える方法をテストする事ができたよ。
シーズン前F1バルセロナ合同テスト最終8日目のセッションは、3月1日金曜現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットでスタートする。最終日はアレックス・アルボンに代わり、ダニール・クビアトがステアリングを握る。