メディア会見に臨むトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボン、F1バルセロナ合同テストにて
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アルボン、2番手タイムと100周超えで一本締め「ホンダエンジンの高い信頼性のおかげ」F1テスト7日目

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延べ4日間に渡ったアレックス・アルボンのプレシーズンテストが、テスト最終日を待たずに一足先に幕を閉じた。28日のバルセロナテスト7日目、アルボンは最速を刻んだフェラーリのシャルル・ルクレールから0.681秒落ちの2番手タイムを記録。一日を通して118周を走り込み、100点満点に近い形でテストを締め括った。

同じ”ルーキー”であるジョージ・ラッセルやランド・ノリスとは異なり、抜擢という形で今季トロロッソ・ホンダのシートを得たアルボンにとっては、今回のテストがF1マシン初走行。これまで慣れ親しんでいたF2マシンと比べて、馬力やダウンフォース、グリップレベルといったあらゆる点において別次元であるものの、初日から目立ったミスもなく巧みにSTR14を乗りこなした。

ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは「アレックスの精力的な走り込みのおかげでパワーユニットの開発が前進。デビュー戦が楽しみ」と高い期待感を示している。昨年FIAルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したルクレールの跡を辿れるか。楽しみだ。

アルボン:F1テスト7日目を終えて

アレックス・アルボン順位: 2位, 周回数: 118周

今回の冬のテストの出来にはかなり満足している。相当な数の周回を走り込めたし、クルマに乗る時間を最大限に活用することができたからね。ライバルが何をしていたのか分からない以上、現時点では何かを語るには時期尚早だと思うけど、この4日間の成果については満足して良いんじゃないかと思ってる。今日もまた100周超えを達成できたしね。チームの努力とホンダの高い信頼性のおかげだよ。

テストに向かう前はいつだって可能な限り多く走り込みたいと思うものだけど、実際に僕らはそれをやってのけた。本当に多くのことを学んだし、マシンに慣れることもできた。それは、チームが作り上げてくれたクルマが信頼できるものだったからこそ出来た事なんだ。

全体的に僕らは良いポジションにつけていたと思うし、悪い意味での驚きもなかった。テストを終える前に明日もやらなきゃいけないことが幾つか残っているけど、色んな事を試して自分達の助けになるものをたくさん見つけられたから、まだ終わってはいないけど今回のプレシーズンテストは成功だと言っても良いと思う。

チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、マシン開発の良いベースラインができているから、これから2週間を通して、僕らはこれを元にして更に積み上げていくことができる。


この日最速を刻んだのは、連日マシントラブルに苦しんでいたフェラーリのシャルル・ルクレール。トロロッソ・ホンダの新人アレックス・アルボンを抑えて1分16秒231を記録した。

シーズン前F1バルセロナ合同テスト最終8日目のセッションは、3月1日金曜現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットでスタートする。