フェルナンド・アロンソ、レッドブルからの移籍オファーを辞退「リカルドの後任を打診された」
今季限りでのF1引退を発表したフェルナンド・アロンソは、ルノーに移籍する事となったダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングから移籍のオファーがあった事を明かした。
トップチームに空席が生まれた事でリカルドの後任に注目が集まる中、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はアロンソについて「彼は所属先チームを混乱に陥れてしまう傾向があり、フェルナンドを起用することがチームにとって良い事とは思えない」と述べ、移籍を打診する考えがないと主張していた。
「我々レッドブルは、キャリアが終わりに近づいているドライバーを起用するより、若い才能に投資する方を好むんだ」
これに対してアロンソは、大量の爆笑絵文字とともに「過去最高に面白い記事だ!!! この夏一番ウケたよ!!」とのコメントを添えて、自身のTwitterアカウントに投稿。ホーナーの発言を皮肉った。
だが、事の真相はより興味深いものであった。引退発表を終えてスパ・フランコルシャンへの乗り込んだアロンソは、複数回に渡ってレッドブルから打診があったと述べ、ホーナーの主張が偽りである事を暴露した。
「3強チームのひとつから何度か接触があったよ。今のF1は僕が追い求めているチャレンジを与えちゃくれないから、その誘いには乗れなかったけどね」
接触してきたチームがレッドブルで、オファーはリカルドの後任についてのものだったのかと問われるとアロンソは「ああ、そうだよ」と返した。
アロンソはF1での3度目のタイトル獲得の夢を捨て、世界三大レース全制覇の野望を叶える事に目標を切り替えており、来シーズンはインディ500が行われる北米フォーミュラの最高峰”インディカー・シリーズ”への参戦を画策している。
「F1以外の様々なモータースポーツを検討してるところなんだ。F1とは違うチャレンジが待ち受けているだろうし、僕自身をさらに完璧なドライバーにしてくれるんじゃないかって考えてるんだ。来年の目標はそこにある」