レース・オブ・チャンピオンズ
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レース・オブ・チャンピオンズ

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レース・オブ・チャンピオンズ(英:Race of Champions / 略:ROC)とは、1988年より毎年開催されている「世界最強のドライバー」を決めるレースイベントで、F1やDTM、世界ラリー選手権(WRC)、NASCARなどのモータースポーツの各カテゴリーのトップドライバーが参加する。

個人対抗戦のレース・オブ・チャンピオンズと、国別対抗戦のネイションズカップの2つのトーナメントからなる。競技使用マシン・整備ともに均等性が図られ、純粋なドライビングの速さを競う。

2010年のROCではヘイキ・コバライネンがガールフレンドのキャサリン・ハイドを同乗させたアウディR8をクラッシュさせ病院に運ばれた。また、2017年大会では、当時ザウバーF1チームに所属していたパスカル・ウェーレインが大クラッシュを喫し、シーズン開幕戦と第2戦中国GPで欠場を強いられている。

誕生の経緯

レース・オブ・チャンピオンズは1988年にIMP(インターナショナル・メディア・プロダクション)のフレドリック・ジョンソン社長と、史上最も成功した女性ラリードライバーであるミシェル・ムートンの発案により誕生した。

パリで開催された第1回大会は、WRCドライバーズ選手権創設10周年を記念すると共に、1986年に世界選手権をリードしながらコルシカ・ラリーで亡くなった故アンリ・トイボネンを偲んで開催された。つまり当初は国際的ラリードライバー達による頂上決戦という位置づけだった。

しかしながら2004年にミハエル・シューマッハが、ROC史上初のF1現役王者としてエントリー。その後もセバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンといった歴代F1ワールドチャンピオンを始め、MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、ミック・ドゥーハン、ルマン24時間レースで9回の優勝を誇るトム・クリステンセンやNASCAR王者のジェフ・ゴードン、ジミー・ジョンソンらが続々と参戦し、現在ではオフシーズン中の世界的オールスターイベントとなっている。

競技車両ーROC CAR

ROCマシンを走らせるデイビッド・クルサード、2018年レース・オブ・チャンピオンズにて

レース・オブ・チャンピオンズで使用されるマシン「ROC Car」は475kgの車体に175馬力を発する1.1リッター4気筒エンジンを搭載、6速シーケンシャル・ギアボックスで後輪を駆動する。最高速は時速120km。0-100km/h加速は2.9秒と過激。

エンジン

エンジン型式
1.1リッター4気筒
最高出力
175馬力
トルク
115Nm、7,500rpm
ギアボックス
6速シーケンシャル
最高速度
190kph (120mph)
0-100km/h加速
2.9秒

シャシー

駆動
後輪駆動
サスペンション
ファスト&スピード製
タイヤ
ミシュラン製
車長
3400mm
車幅
2000mm
重量
1047lbs / 475kg