ラスカスコーナーを駆け抜けるマクラーレン・ホンダ
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ラスカス

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ラスカスとは、F1モナコGPの舞台であるモンテカルロ市街地コースの18コーナーの愛称。コーナーイン側に位置しているレストランの”ラ・ラスカス”が名前の由来。夜は楽器の生演奏とともにお酒を楽しめるバーとして運営されている。

ラスカス・コーナーの場所

減速しながら進入する右コーナーであり、イン側にはガードレールが敷設される。ステアリングを目一杯切った状態で曲がる必要があるため、コーナーというよりもヘアピンに近い。F1マシンは、4速200km/hから急減速した後、1速80km/hで進入し、時速60km程で脱出していく。2004年に改修されるまでは非常に難易度の高いコーナーとして名を馳せており、かつてはこのラスカスが1コーナーだった時代もある。複数のエイペックスを持つ複合カーブである。

ラスカス・ゲート事件

ラスカスには様々な歴史があるものの、近年で言えば2006年のラスカス・ゲートが有名だ。これは予選で暫定ポールにつけていたミハエル・シューマッハが、後続のフェルナンド・アロンソとマーク・ウェバーのアタックラップを妨害するかのように、ラスカスでマシンを停めたというもの。ポールを取るためなら手段を選ばない、それが7度のF1ワールド・チャンピオンだ。

Googleストリートビューで見るラスカス

正面に見えているレストランの奥にピットが設けられる。かなりの至近距離からF1マシンの走行を眺められる特等席である。