タービュランス

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タービュランスとは乱気流の事を指し、F1などのモータースポーツにおいては前方を走行するマシンが引き起こす気流の乱れを意味する。オーバーテイクを語る際に度々引き合いに出される。

オーバーテイクとタービュランス

激しいタービュランスはオーバーテイクを困難なものにする。コーナーリング中のタービュランスが増えると先行マシンに追従するのが困難となり、追い抜きの絶好のチャンスであるストレート入り口で接近できなくなる。

マシン後方に近づきすぎるな!

現代のF1マシンは、数値流体力学すなわちCFDや、風洞等を用いて設計・開発される”超空力マシン”であるため、マシンの後方に激しい乱気流が発生する。

“超空力マシン”の設計根拠になっているのは、乱れのないキレイな空気の流れ、すなわちクリーンエアーであるため、流れてくる空気に少しでも乱れがあるとマシンの挙動が著しく悪化する。そのため、前方を走行するマシンにあまりにも近づきすぎてしまうのは得策ではない。